ライブドアVS.フジ側初審尋


ライブドアVS.フジ側初審尋

   法廷での論戦火ぶた、東京地裁、今月前半にも結論

      ~日経新聞 2005/03/02 11 面から



ライブドアがニッポン放送のフジテレビジョンに対する新株予約権の発行
差し止めを求めた仮処分申請について、東京地裁で一日、初の審尋が開か
れた。焦点となる株式取得の目的や方法、企業価値への影響などを巡り、
ライブドア、フジ・ニッポン放送とも正当性を主張。双方が一歩も引か
ない構えのまま法廷闘争が始まった。


●● 2005年になって、早くも2ヶ月が経過しましたが、この2ヶ月の間で、
   日経新聞朝夕刊に、「ライブドア」の文字が記載された記事の数は、
   なんと200件を超えます。

   毎日3件を超えるペースで記事になっている計算になります。

   良くも悪くも、これだけ話題性のある企業は、他にはないでしょう。


   今朝の日経では、ライブドア関係で、実に9件の記事が掲載されて
   います。

   フジサンケイグループにとっては、敵対する企業であるといえるかも
   しれませんが、それ以外のマスコミ各社にとっては、これほど話題を
   提供してくれるありがたい企業はないでしょう。

   新聞だけでなく、テレビの画面でも、社長である堀江氏の顔を見ない
   日はないといってもいい状態です。
   今、日本で一番話題性のある人物であるといえます。


   今朝の日経の記事では、経済同友会の北城恪太郎代表幹事と、日本
   電産社長の永守重信氏が、ライブドアによるTOBを評価する発言を
   しています。

   特に、永守氏は、下記のような発言をしています。


     ニッポン放送の大株主が時価より安くフジテレビのTOBに
     応じているが、これも全く日本的。これが日本ですよ。

     仮に裁判所がニッポン放送の主張を全面的に認めたら、
     市場への不信感から少なくとも外国人は日本株を売るだろう


   自らも、23社を買収し、成功を収めている永守氏にとって、今回の
   裁判は、他人事ではないようです。


   東京地裁による審尋は、近日中にもう一度実施され、今月前半にも
   判決が言い渡されます。

   ライブドアにとって、リスクであると考えられたリーマン・
   ブラザーズ社が堀江社長から借りていた株式と、大量の転換社債は、
   特に問題のない形で処理されたようです。


   この審尋で、ライブドアの主張が認められれば、ライブドアによる
   TOBが現実味を帯びてきます。


   まだしばらくはライブドアの文字が、各マスコミで頻繁に報道される
   状態が続くことになりそうです。


《関連Webサイト》 日本電産株式会社│Webマガジン

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