パ、もう1組の合併協議

パ、もう1組の合併協議

   来期10球団 ロッテが焦点に

      ~日経新聞 2004/07/08 1 面から

プロ野球のオーナー会議が7日、東京都内のホテルで開かれ、オリックス・
ブルーウェーブと大阪近鉄バファローズに続き、パ・リーグでもう1組を
合併させる協議が進行していることが明らかになった。西武ライオンズ
の堤義明オーナーが報告した。実現すれば1950年から続いた2リーグ制
は今季限りで終わり、日本のプロ野球は来季から10球団による1リーグ制
へ移行する。新たな合併は千葉ロッテマリーンズの動向が焦点になり
そうだ。オリックスと近鉄の合併はこの日の会議で基本了承された。

●● ライブドア・堀江社長 http://blog.livedoor.jp/takapon_jp/
   が近鉄買収を表明して、2リーグ制維持の方向へ進むかと思われ
   ましたが、昨夕、さらにもう一組の合併が進行中との報道です。

   1リーグ制への流れは止められそうにありません。

   1リーグ制になると、2つの大きなイベントの存続が危うくなり
   ます。

   オールスター戦と日本シリーズです。

   オールスター戦は、東西に分けて選抜選手が試合をする形に
   できそうですが、日本シリーズは、どう考えてもなくなって
   しまうでしょう。

   リーグ戦の後、日本のプロ野球優勝チームと、米大リーグの
   優勝チームが戦うシリーズ戦などが開催されるのが最も理想
   といえそうですが、ワールドシリーズを戦った後の大リーグ
   優勝チームが、日本のチームと試合をするかどうか難しい
   ところだといえます。

   パリーグと、セリーグの収益性の差異の大きな原因は次の
   2つです。

    1.球場入場料収入

    2.テレビ放映料収入

   昨年1年間、巨人戦の平均入場者数は5万人を超えます。
   一方、近鉄戦の平均入場者数は2万人を切っています。

   また、巨人戦はほぼ全試合がテレビで全国放映され、
   その全国放映権料は1試合、約1億円。

   一方、パリーグの試合は、ほとんどテレビ放映がありません。

   全球団が黒字のセリーグと、全球団が赤字のパリーグという
   収益性の格差は、その多くが、リーグ内に巨人軍があるか
   ないかに依存しているといっても過言ではありません。

   巨人以外のセリーグ球団の入場者数は、すべてが巨人戦で
   最大になります。

   また、巨人戦以外のテレビ全国放映は極めてまれだといえ
   ます。

   ただ、その巨人人気にもかげりが生じてきているのは
   事実です。

   今季、プロ野球のテレビ放映が急減したと感じていらっしゃる
   方も多いと思います。

   実際に、昨季に比べてもプロ野球の放映回数は減っています。
   また、プロ野球放映の視聴率も年々下がってきています。

   つい先日、巨人戦の視聴率がついに10%を割り、話題になり
   ましたが、プロ野球全体の人気が低下してきているのは、
   紛れも無い事実だといえます。

   今回の、球団合併・リーグ再編は、今後のプロ野球人気に
   多大なる影響を与えることになるでしょう。

   重鎮のオーナーやコミッショナーが会議で決めてしまって
   よいものなのでしょうか。

《関連Webサイト》 社団法人日本野球機構