リーマン、ライブドア株、一部売却
大量保有報告書、比率5.88%に
~日経新聞 2005/02/18 11 面から
リーマン・ブラザーズ証券が17日に関東財務局に提出した大量保有報告書
から、同証券グループがライブドアの発行済み株式の1.38%に相当する890
万株を、10日に市場で売却していたことが明らかになった。売却した株は
リーマンがライブドアの筆頭株主である堀江貴文社長から10日に借りていた
4672万株(7.26%)の一部。売却後の保有比率は5.88%(3782万株)に
なった。ライブドアは24日に発行する転換社債型新株予約権付社債(CB)
に貸株条項を付け、堀江社長が保有する株の一部をCBの主幹事である
リーマンに貸し出す契約を結んでいる。
●● もしかしたら、ライブドア株は、すでに投資ではなく投機の対象と
なっているのかもしれません。
ライブドア株は、10日以降、今日も含めると6日続落の展開と
なっています。
株価も、過去1年間で最安の価格帯である300円に近づいており、
日本放送の株を取得した時の高騰は、すでに過去のものとなって
しまいました。
http://qrl.jp/?173869
ライブドア株の下落が始まった10日、リーマン・ブラザーズ証券が
大量の株式を売却していたことが判明しました。
その数、890万株。
ライブドア発行済み株式の1.38%に相当するという大量の株式を
一気に売却したようです。
しかも、この株式は、リーマンがライブドア社長である堀江氏から
借りた株式です。
実際の仕組みは非常に複雑ですが、簡単にいえば、下記のように
なります。
たとえば、日本放送株の買収劇で、株が上がるだろうと予測できた
とします。
リーマンは、株式の転換権利と引き替えに、ライブドアに資金を
出します。
これと同時に、堀江氏から保有株式を借ります。
ライブドア株式があがったところで、堀江氏から借りた株を売却
します。
ここでリーマンは、利益を得ます。
当然、株価は下がりますが、堀江氏に株を返却する際には、当初
資金を提供した際に得た転換権利で返却すれば、問題なしです。
株価ではなく、株数で返却すればよいからです。
しかも、転換権利の方は、株価が下がれば下がるほど、多くの
株式と転換できるわけですから、リーマンが不利益を被る可能性は
ほとんどなくなります。
リーマンは、ほぼ、ノーリスクで、かなりのハイリターンを得ること
ができたわけです。
今後、ライブドア株が猛烈に下がった場合、リーマンが転換した
株数で、ライブドアの支配権を取得することもあり得ない話では
ないといえます。
リーマンは、堀江氏から借りた株式4672万株を、今後も徐々に売りに
出してくるのではないでしょうか。
最悪の場合、ライブドアはリーマンの配下になってしまうのかも
しれません。
《関連Webサイト》 社長日記 http://blog.livedoor.jp/takapon_jp/