米ビジネスウィーク
ワースト経営者に出井氏
~日経新聞 2004/01/06 7 面から
米経済誌ビジネスウィーク最新号(12日発売)は、ソニーの出井伸之会長
兼最高経営責任者(CEO)を「ワースト経営者」の一人に選んだ。昨年
4月に四半期ベースで1,000億円超の赤字を発表し、株式市場に「ソニー・
ショック」を与えたのがリスト入りの理由という。
●● 理想の経営者に選出されたり、「カリスマ経営者」として世界中で
講演活動を行っていたソニー出井伸之会長でしたが、あっという
間に、ワースト経営者の汚名を着せられる状況に陥ってしまい
ました。
今年の米ビジネスウィークで「ワースト経営者」に選ばれたのは、
6名。
出井氏以外の5名は下記のとおりです。
DaimlerChrysler Jurgen
Schrempp
FirstEnergy Peter Burg
Newell Rubbermaid Joe
Galli
Eckerd Wayne Harris
Pacific Gas &
Electric Robert
Glynn
1995年4月、14人抜きでソニー社長に抜擢された出井氏は、当時
58歳。
ソニーの前任社長であった大賀氏が当時65歳であったこともあり、
日本を代表する一流企業にしては、若い社長であるといわれて
いました。
しかし、その出井氏も、今では66歳。
大賀氏が社長を退任した年齢をすでに超えています。
米ビジネスウィーク誌でも、その年齢を問題視しているようです。
一方、次期社長の呼び声高い久多良木健ソニー副社長は、現在
53歳。
久多良木氏は、プレイステーションの発売でソニーの収益を支え、
現在売れ行き好調なPSXの開発も担当した人物です。
出井氏は、昨年4月に発売した著作「ONとOFF」で、自身の
豊富な趣味について語っていますが、この本の出版を境にして、
ソニーの業績悪化が顕在化してきたように感じます。
amazon「ONとOFF」
この本は現在、amazonのマーケットプレイスで98円で購入できる
ようです。
今回、ワースト経営者に選ばれてしまったことは、出井氏にどの
ような影響を与えるのでしょうか。
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