西武球団買収、有線ブロードも意欲
～日経新聞 2004/11/09 1 面から
プロ野球西武ライオンズの売却問題で、インターネット関連のベンチャー
企業が球団買収に強い関心を示し始めた。ライブドアに続き、有線ブロード
ネットワークスも8日、条件次第で買収に乗り出す意向を表明した。
ただ200億―250億円とされるコクド側の売却目標額と両社の希望額に
大きな開きがあるなど買収の行方は不透明だ。
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●● このまま進むと、パリーグは、半数の球団がIT関連企業の傘下と
なりそうです。
現状の冠企業のまま残る球団は、下記の3球団となります。
オリックス・バファローズ
千葉ロッテマリーンズ
日本ハムファイターズ
次に参入が決定した
東北楽天ゴールデンイーグルス
残りの2球団には、下記のような企業が買収を名乗り出ています。
ソフトバンク
ライブドア
有線ブロードネットワークス
楽天との新規参入争いで敗れたライブドアは、西武球団の買収にも
かなり真剣に取り組んでいる姿勢が見て取れます。
楽天とライブドアが呼ばれた日本プロ野球組織の公開ヒヤリングで、
ライブドアが本業で抱えている訴訟問題と、アダルトサイトの運営
などが指摘されていました。
公開ヒヤリング後、ライブドアは、訴訟を抱えていたイーバンクと
和解し、アダルトサイトの違法画像除去態勢の強化や、アダルト
関連ソフトの販売中止を打ち出しました。
また、西武球団買収の条件として、買収が成立した場合には「審査
なしの無条件で参入できる」ことを前提条件としてあげています。
IT企業の牽引力である株価を見てみると、ライブドアがプロ野球参入
を表明した8月下旬以降、同社の株価はほぼ一貫して下落しています。
一方、9月下旬に参入を表明した楽天の株価は、表明後、急速に上昇
しました。
http://qrl.jp/?143871
10月下旬、ライブドアが西武買収を表明すると、次は一転して株価が
上昇を始めました。
株価の動きだけで判断すると、下記のようになります。
ライブドア新規参入⇒×
楽天新規参入⇒○
ソフトバンクダイエー買収⇒×
ライブドア西武買収⇒○
有線ブロード西武買収⇒？
株価対策の一環で、買収を表明する企業がまだ出てくるかもしれません。
