「ハウル」1422万人動員・邦画歴代2位に


「ハウル」1422万人動員・邦画歴代2位に

   

      ~日経新聞 2005/03/03  面から



東宝は2日、宮崎駿監督のアニメ映画「ハウルの動く城」が、昨年11月の
公開から3月1日までに1422万6082人を動員し、同監督の「もののけ姫」
を抜き日本映画歴代2位になったと発表した。歴代1位は2001年に公開
した「千と千尋の神隠し」の2350万人。宮崎アニメが動員記録の上位3位
を占めた。


●● 歴代邦画の動員数トップ3は、すべて宮崎アニメとなりました。


   もののけ姫以降の宮崎作品を制作してきた「スタジオジブリ」は、
   徳間書店の一部門でした。
http://www.ntv.co.jp/ghibli/

   その「スタジオジブリ」は、先月、「株式会社ジブリ」として徳間
   書店から分離独立しました。

   株式会社ジブリは資本金1000万円、代表取締役に鈴木敏夫氏、
   取締役に宮崎駿氏と高畑勲氏という、宮崎アニメの主要メンバーが
   集結した会社となります。


   スタジオジブリを擁した徳間書店は、数年前、債務超過に陥り、
   経営再建を進めている最中でした。
   ここ数年、徳間書店は、完全にジブリ作品の興業収入によって
   支えられていたといえます。


   今回のハウルのヒットの影響もあり、徳間書店の再建にめどが
   立ったため、スタジオジブリは、徳間書店から分離独立すること
   が可能になったようです。

   徳間書店は、ジブリへアニメ作品の営業権を譲渡することなどに
   より、債務返済および会社再建を進めます。


   宮崎作品が、創業50年という老舗の大手出版会社を救った形
   です。



   ハウルの動く城は、これまでの宮崎アニメと違い、明確な
   メッセージ性や、物語の中で起きるイベント・内容に関する
   わかりやすい説明・解説のようなシーンがほとんどありません。

   そのため、これまでの宮崎アニメの延長線を期待してこの
   映画をご覧になった方には、あまり評判はよくないようです。

   特に、幼児や幼い子供には、意味がわからない部分が多々ある
   といえます。


   一方、大人にとっては、それが逆に観る側が自由に想像・判断
   できる部分となり、観た人がそれぞれの想いで感動できる映画
   であるといえます。

   これまでの宮崎アニメではあまり考えられませんでしたが、
   映画に関する解説本なども出版され、売り上げを伸ばしている
   ようです。

   
https://www.iw-jp.com/am.php?id=4197202377


   この「ハウルの動く城」は、アニメではありますが、大人に
   とって一見の価値がある映画だといえそうです。



《関連Webサイト》 ハウルの動く城
http://www.ntv.co.jp/howl/