トレンドマイクロ、個人の復旧費用負担・社長報酬594円に
~日経新聞 2005/04/28 社会 面から
トレンドマイクロは27日、同社のウイルス対策ソフトの不具合で利用者の
システム障害を引き起こした問題で、個人の顧客に対し復旧にかかった費用を
パソコン一台当たり8,500円を限度に実費負担すると発表した。また、個人
顧客全員の契約期間も無償で一カ月間延長する。
●● 先日、ウイルス更新ファイルの不具合で問題を起こしたトレンド
マイクロ社が、矢継ぎ早に対策を打ち出しています。
昨日は、同社社長のエバ・チェン氏が本社のある米国から来日し、
謝罪会見を開きました。
そして、自らの月額報酬を、障害が完全に復旧するまでの期間、
594円にすることを発表しています。
594という数字は、今回障害となった更新ファイルのナンバーです。
今回の障害を教訓として忘れないために、この数字にちなんだ
処分を自らに課したことになります。
また、本日は、今回の障害に関して復旧に要した費用の負担を
発表しました。
金額は、パソコン1台あたり最大で8,500円。
今回障害を起こしたソフトであるウイルスバスターは、amazon
での実売価格が6,250円の商品です。
https://www.iw-jp.com/am.php?id=B00040Y9XA
また、1年間のウイルス更新契約費用が3,150円。
商品価格帯からみて、復旧費用である8,500円は、決して安い
数字ではありません。
また、同社は、独自に無料出張サポートも提供しています。
トレンドマイクロ緊急対応窓口(0120-538-108)に連絡し、
同社が出張サポートの必要性を認めた場合、速やかに技術者が
派遣されます。
そのうえ、個人の利用者全員を対象に、ウイルス更新契約期間を
1ヶ月延長する措置も発表しています。
個人で、復旧対策を自分自身で行ったユーザーは、契約期間が
3ヶ月延長されるということです。
一連の報道を受け、同社株価は続落していますが、
http://qrl.jp/?175409
責任の取り方や対策を打ち出すスピードなど、利用者にとっては
十分に信頼のおけるものであると思います。
今後の市場の評価が気になるところです。
《関連Webサイト》 トレンドマイクロ社
http://www.trendmicro.com/jp/