民主 「小沢代表」強まる

民主 「小沢代表」強まる

   岡田幹事長要請「真摯に受け止め」

      ~日経新聞 2004/05/13 1 面から

民主党の新代表に小沢一郎代表代行の就任する可能性が強まってきた。岡田
克也幹事長は12日、国会内で小沢氏に会い、代表就任を正式に要請した。
小沢氏は「真摯(しんし)に受け止めている」と前向きな姿勢を表明。
同時に「それぞれの(議員の)認識や考え方をきちんと整理してほしい」
と述べ、全党が一致して小沢氏を推すことを岡田氏が確認するよう求めた。

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   当メルマガの投票では、岡田氏と小沢氏の一騎打ちといったところ
   でしょうか。

   昨年末、菅 直人氏・小沢 一郎氏の共著で、

    『政権交代のシナリオ―「新しい日本」をつくるために』

   という書籍が出版されました。

   この書籍は、小沢氏率いる自由党が、民主党に合流した直後に著された
   ものであり、菅・小沢両氏が、まさに、政権交代のために党を合併し、
   一丸となって、政権奪取へと突き進むという思いが記されています。

   年金保険料の未納問題で、菅氏が代表を辞し、次期代表に小沢氏が
   押されている今でも、氏の目標は「政権交代」の一点であるとして
   います。

   おそらく、小沢氏の老獪な策略もからんできているとは思いますが、
   これほど軸のぶれない政治家も珍しいといえるでしょう。

   逆に言えば、軸がぶれないだけに、政策に対する意見も剛直です。
   所属する党の意向などお構いなしに、自らの信念で突き進みます。
   今回、年金法案の本会議を欠席し、与党との3党合意を一方的に
   無視するような姿勢を示しました。

   自民党総裁で現首相の小泉氏が、周りの意見を取り入れる柔の
   指導者だとすれば、小沢氏は正にその対極に位置する剛の指導者
   だといえます。

   小沢氏は常々、小泉政権や自民党政治を「場当たり主義」「事なかれ
   主義」と強く批判しています。

   小泉政権にとって、小沢氏の民主党代表就任は、非常に大きな脅威と
   なるでしょう。

   ただ、この国にとっては、小沢氏の代表就任が、実質的な2大政党
   時代の幕開けとなるように思います。

   来る5月24日は、小沢氏62歳の誕生日です。

   小沢氏はこの日、どのような形で自らの生誕日を迎えることになる
   のでしょうか。

《関連Webサイト》 小沢一郎ウェブサイト