1000円高速、意外とスイスイ!?
~日経新聞 2009/03/31 3 面から
東日本高速道路など高速道路3社は30日、料金引き下げが本格的に始まった
28、29日の交通状況を発表した。交通量(2日間の平均)を昨年3月最終週の
週末と比較したところ、各区間で5―57%増えたが、5キロ以上の渋滞が
起きた合計回数は32%減少。各社は「利用時間が分散したため、渋滞が
減ったのでは」と分析している。
●● 鳴り物入りで開始された新しいETC割引制度ですが、初日の2日間は、
大きな渋滞もなくスタートすることになったようです。
当初、高速道路各社は「28,29日は全国的に大型連休並みの混雑に
なるのではないか」とみていました。
そのため、各サービスエリアに臨時のトイレを設置するなど、混雑
への対応を進めていたようです。
しかし、ふたを開けてみると、各区間の交通量は、5~57%増えた
程度。
高速道路各社の混雑予想が影響したためか、利用者は比較的少なめ
になったようです。
また、今回導入された休日特別割引制度は、適用時間が終日。
土日祝日の0~24時の間に対象道路を走行すれば適用されます。
また、適用対象車種が軽自動車等または普通車のみとなっており、
中型車・大型車・特大車が対象外であることから、業務用車両の
利用が増えることがなかったことも影響している可能性があります。
いずれにしても、このETC割引は、定額給付金と並ぶ、大きな景気
対策です。
多くの人が利用して消費が増えることが目的となっています。
その目的を達せられないまま、料金のみを割引していたのでは、
税金の無駄遣いとなってしまう可能性もあるといえます。
ただ、おそらく、多くの方がなんとなく気付いていると思うのですが、
今後数年、景気が大きく回復するということはないでしょう。
このままの状態か、もしくは、穏やかな下降線を辿ると思います。
景気をよくして、消費を回して、経済成長する。
このような20世紀型の国家成長法則は、おそらく今後は使うことが
できないと思います。
時代は明らかに変化しています。
このことに多くの人が気付き、行動を起すこと。
これこそが問われる時代になってきています。
ひとりひとりの国民が変わることでしか、国家を変えることは難しそう
ですね。
《関連Webサイト》ETC総合情報ポータルサイト
http://www1.go-etc.jp/