郵政反対派に離党勧告も・応じなければ除名


郵政反対派に離党勧告も・応じなければ除名

   

      ~日経新聞 2005/08/19 1 面から



自民党執行部は18日、郵政民営化法案の衆院採決で反対に回った37人に
離党を勧告し、応じない場合には除名も視野に対応する方向で検討を
始めた。無所属で出馬する候補の中に「心は自民党にある」と語り、
党の地方組織と連携して活動している例があることから、選挙の
非公認だけでは不十分と判断した。反対派と党組織を断ち切る狙いだ。


自民党を壊した男小泉政権1500日の真実
https://www.iw-jp.com/am.php?id=4103390077


●● 7/5に実施された郵政民営化関連法案の衆議院本会議において、
   反対票である青色票を投じた37人の自民党議員。

   投票時には、投票前に青色票を大きく掲げるなど、反対派が
   脚光を浴びるという状況がありました。


   しかし、造反に回った議員の予想を超えた事態になりつつ
   あります。

   解散さえも想定外の出来事であったと思いますが、ついに、
   離党せざるを得ない状況に追い込まれてきています。


   多くの造反議員が、地方の党組織からの公認を得る方向で
   進めてきていますが、離党・除名となれば、当然ながら、
   地方の党組織からの公認も不可能になります。

   無所属、もしくは、他の政党から立候補する以外ありません。

   これは造反議員にとって、議員生命に関わる極めて大きな問題
   といえるでしょう。



   参議院で造反した自民党議員も、小泉首相の動向が気になって
   いるのではないでしょうか。


   参議院の場合、郵政法案に反対票を投じた自民党議員は30名
   います。

   ただ、こちらの30名の離党勧告や除名することはほぼ不可能
   といえます。


   現在の参議院では、与党となる自民・公明党の議員数合計は、
   139名。
   参議院で過半数となるには、122名の議員数が必要です。


   造反した30名が自民党を離れた場合、参議院での与党議員数が
   過半数を大きく割ってしまいます。


   解散が無く、任期が6年あり、3年ごとに半数が改選される参議院
   の場合、次回の改選は2007年になります。

   参議院での否決に大きな影響を与えた中曽根弘文議員の場合、
   昨年の参院選にて選出されたため、次回の改選は2010年。
   のこり5年は議員資格が残る計算になります。

   実は、参議院での造反議員は、昨年改選された任期が5年残って
   いる議員が多いのです。
   議員の皆さんには、そうした計算も働いていたようです。


   ちなみに、昨日本誌にてお伝えしたライブドアですが、株価が
   500円の壁をあっさり越えて上昇しています。
   
http://tinyurl.com/89oxy


《関連Webサイト》 参議院 http://www.sangiin.go.jp/