楽天、経団連入り
~日経新聞 2004/11/18 7 面から
日本経団連は十六日の理事会で、インターネットの仮想商店街を運営し
来季からプロ野球に参入する楽天の入会を承認した。三木谷浩史社長と
経団連の奥田碩会長はともに一橋大学の出身。奥田氏はトヨタ自動車
会長として新球団の経営諮問委員に就くなど、両氏は親しい関係にある。
経団連の会員企業は鉄鋼、自動車、電力など重厚長大産業が中心だが、
最近はコンテンツ(情報の内容)産業や情報技術(IT)関連企業の
振興にも力を入れている。プロ野球参入を機に業容の拡大を目指す楽天と、
会員企業の幅を広げたい経団連の考えが一致したようだ。
●● 日本経済団体連合会(日本経団連)は、ご存知のとおり、日本
経済界の最高峰に君臨する企業団体です。
日本経団連会長には、奥田碩トヨタ自動車会長が就き、15名
いる副会長職にも、日本中の誰もが知っているような企業の
社長・会長が居並びます。
報道によれば、楽天は9月中旬に経団連入会へ向け関係者に事前
相談をしていたようです。
そして、同時期の9月15日にプロ野球への新規参入を表明。
11/2には、楽天のプロ野球参入が決定。
そして、11/16、楽天の経団連入りが承認されます。
正確なところはわかりませんが、この経団連入りが、プロ野球
参入選考の鍵であったのかもしれません。
記事あるように、経団連会長の奥田氏と三木谷氏は共に一橋大学
のOBということです。
先日発売されたPRESIDENT・2004/11/15号に、「大学と出世」と
いう特集が掲載されていました。
出身大学別・社長の人数など統計情報を掲載した特集です。
その特集の中に、「上場企業の社長になりやすい大学ベスト」
といった統計があります。
このランキングは、出身大学別の上場企業社長数と、大学の卒業
生数の相関を示したものですが、東京大学・京都大学・慶應義塾
に次いで、一橋大学がランクインしています。
一橋大学は、生徒数が少ない分、上場企業の社長数だけのランキング
では、21位となっていますが、生徒数から見た社長数では、全国で
4位という結果でした。
同様の統計で、「上場企業の役員になりやすい大学ベスト」では、
一橋大学は、東京大学・京都大学に次いで3位にランクされています。
これまで一橋大学は、日本の屋台骨を支える大企業の重責を担う人材
を排出し続けてきた大学であるといえます。
経団連で、トヨタ-楽天という重鎮-新興の一橋タッグが組まれます。
経済界で世代交代が始まろうとしているのでしょうか。
《関連Webサイト》 一橋大学