高額納税者ジャンル別番付、「ハッスル」急上昇
格闘家の小川さん
~日経新聞 2005/05/17 社会 面から
16日公示された2004年分の高額納税者番付で、お笑いコンビ「爆笑問題」の
二人が、俳優・タレント部門でそろってランクインしたことがわかった。
プロスポーツでは「ハッスル」ポーズの格闘家、小川直也さんが野球界の
常連組を押しのけ7位に食い込んだ。
●● 昨日、夕方のテレビニュースのトップニュースは、そのほとんどが
『高額納税者、サラリーマン初の首位』というものでした。
37億円を納税し、2位の3倍以上という圧倒的な数字で2004年分
高額納税者のトップに立ったのは、タワー投資顧問株式会社の
運用部長・清原達郎氏。
清原達郎氏は、今年突然登場したかのような騒ぎになっていますが、
実は2003年も全国8位にランクインしていました。
2003年の納税額は、8億円。
1年で納税額が5倍近くにふくれあがった計算になります。
清原氏は東大卒の46歳。
野村證券に入社後、米スタンフォード大学でMBAを取得。
その後、いくつかの投資会社を経て、現在の会社で運用責任者
に就任しています。
清原氏の投資手法は、市場から見放されたような割安の中小型株
をこつこつ買い集め、大きく上がったところで売り抜けるという
ものです。
この方法は、バリュー投資ともいわれ、極めて基本的な投資方法
といえます。
ただ、タワー投資顧問株式会社の名前は、バリュー投資家のなか
では有名であり、同社の投資先を探り、その手法を真似る投資家が
いることも事実です。
同社の投資している銘柄が、投資家のなかでは「タワー銘柄」とも
呼ばれているほどです。
たとえば、証券会社などを子会社に持つひまわりホールディングス
株式会社などの場合、清原氏の運営するTower
K1J-Fundが、大株主と
して株主名簿に登場しています。
http://www.himawari-group.co.jp/news-release/20040806sinkabu.htm
こちらの株式は、間違いなく「タワー銘柄」です。
ファンド運用責任者の成功報酬は、運用によって得た利益額の20%
程度というのが一般的です。
納税額から、清原氏の収入は、およそ100億円と推定されます。
よって、昨年1年間、清原氏がファンドの運用によって上げた
運用益は、500億円程度と想定されます。
タワー投資顧問株式会社が運用している資産の総額はおよそ
2600億円といわれています。
その全額を清原氏が運用しているとは考えられませんが、稼ぎ
だした運用益は、資産に比べて極めて大きなものであるといえ
ます。
国の年金資金の運用責任者の収入はいかほどが分かりませんが、
清原氏のファンドに投資していただけないものでしょうか。
《関連Webサイト》 ハッスル
オフィシャル ウェブサイト
http://www.hustlehustle.com/