ヤフー、純利益83%増
4―6月――1998年から最高更新続く
~日経新聞 2004/07/22 面から
ヤフーが21日発表した2004年4―6月期連結業績は純利益が83億円と前年同期比
83%増え、四半期ベースで過去最高となった。四半期業績を開示し始めた
1998年1―3月期以来、連続で最高益記録を更新し続けている。リクルート
との提携による求人情報サイトなどが好調で、広告収入も増えた。
●● ヤフーの4―6月期売上高営業利益率は、なんと55%。
ヤフーのようなサービスの場合、商品の仕入れというものがほとんど
ありませんので、粗利はあまり意味がありません。
売上高から、人件費やその他一般的な経費を差し引いた売上高営業
利益率が、ヤフーの本業での業績を知る、最も良い指標といえる
でしょう。
この数字を見て、極めて簡単に言えば、売上の半分が利益だと
いうことです。
この55%という数字は、新興3市場を除く全国上場企業のなかで
トップです。
しかも、ヤフーは、5年間最高益を更新し続けているお化け企業
です。
ヤフーの一番の強みは、既に囲い込んだネットユーザーの数だと
いえます。
その数、およそ6000万人。
日本のネットユーザーのほとんどが、なんらかの形でヤフーの
サービスを利用していると考えて間違いありません。
そして、その囲い込んだユーザーに対して、新しいサービスを
順番に提供していけば、売上は堅調に伸びていくという、形を
作り上げています。
今年1月、ヤフーはリクルートと組んで、Yahoo!内に、求人情報
サイト「ヤフー!リクナビ」を開設しました。
http://rikunabi.yahoo.co.jp/
サイト開設から半年程度経過した、4-6月期決算で、求人情報+
グルメ情報部門の利益が、稼ぎ頭だったオークション部門を
凌駕するまでに成長しました。
顧客情報流出事件の影響で減少したヤフーBB部門の利益を、
十分に補い、最高益の更新を続けることになりました。
現状、ヤフーの取って代わることができそうな存在は皆無です。
まだまだ、ヤフーの快進撃は続きそうです。
《関連Webサイト》 Yahoo!アテネオリンピックサイト