ビル・ゲイツ会長会見 「Xbox」採用機開発促す
家電などにOS提供
~日経新聞 2005/06/30 11 面から
米マイクロソフトが家庭用ゲーム機「Xbox」について、基本ソフト
(OS)などの外部提供を検討していることが明らかになった。ビル・
ゲイツ会長が29日、日本経済新聞記者と会い、Xboxと同じゲーム
機能を持つ機器の開発を家電メーカーなどに促す考えを示した。ゲーム
事業の競争力を高め、「陣営」を拡大するのが狙い。
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●● 1975年、4人の若者によって設立されたマイクロソフト社は、
今年で設立30周年を迎えます。
従業員数4万人、年間売上高が1兆円を超え、利益率が30%を超える、
同社は、間違いなく世界有数の大企業となりました。
30年という社歴だけを見ると、すでに老舗企業ともいえそうですが、
まだ同社を新興ベンチャー企業と並べて見ている向きがあります。
これは、同社が、まだまだがむしゃらにシェアの拡大に走ったり、
競合企業と訴訟になるまで戦ったりする姿勢からきていると思われ
ます。
マイクロソフト社会長のビル・ゲイツ氏は、OSや各種ソフトウェア
のシェアトップだけではまだまだ全然飽き足らないようです。
先日は、東芝とWindows
CEをベースにしたHD
DVDプレーヤーの開発
で提携する旨の発表を行いました。
また、昨日は記事のように同社のゲーム機であるXboxのソフトの
提供などを発表しています。
ゲイツ氏の狙いは、ゲーム機やデジタル家電など、あらゆるハード
に使われるOSをパソコンのように制覇する事であるようです。
同社は、現在世界シェア2位となったXboxの後継機Xbox360を、
シェアトップであるPS2の後継機よりも半年近く先行して発売する
ことを表明しています。
今回表明したXboxのソフトウェアの外部提供により、例えば、
Xboxのゲームが楽しめるパソコンやテレビの開発・販売が可能と
なります。
ソニーはすでに、PS2が楽しめるDVDレコーダーであるPSXを発売
していますが、マイクロソフトがXboxのソフトの提供をはじめると、
このような機器の発売が比較的容易になります。
創業当時、IBMにMS-DOSというOSを提供することにより急成長した
同社は、世界の家電メーカーにOSを提供することによってパソコン
以外の分野でも覇権を握ろうとしています。
ビルゲイツ氏は、今年で50歳になります。
全く衰えることのない事業意欲は、今後も間違いなく同社の成長を
牽引していく原動力となることでしょう。
夢は必ずかなう―物語素顔のビル・ゲイツ
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