ソニー「α」来月発売 デジタル一眼 競合新時代


ソニー「α」来月発売 デジタル一眼 競合新時代

   

      ~日経新聞 2006/06/07 9 面から



ソニーは6日、レンズ交換が可能な初のデジタル一眼レフカメラを7月21日に
発売すると発表した。3月に事業買収したコニカミノルタから引き継いだ
精密機械技術にソニーの内製電子部品を組み合わせ、キヤノンなど先行
メーカーを一気に追い上げる構え。継承した有名ブランド「α(アルファ)」
も生かし、初年度で世界シェア約10%を狙う。エレクトロニクス大手の
参入で、デジカメの競争が一段と激化する。


●● 現状、デジタル一眼の販売シェアは、キヤノンとニコンが2分する
   ような形になっています。


   デジタル一眼レフカメラのメーカー別販売台数で見ると、キヤノン
   とニコンがそれぞれ40%程度を占めています。
   この数字は、日本国内だけでなく、世界的にも同程度のシェアを
   持っています。

   その他のメーカーは、それぞれ10%未満と、完全に強豪2社に引き
   離されている状態です。


   この市場に攻勢をかけるのがソニー。

   デジカメ市場で、キヤノンに次いで2位のシェアを持つソニーが、
   2強がほぼ占有するデジタル一眼市場に参入することになりました。

   また、記事によれば、松下電器産業も参入を予定しているようです。

   過当競争に陥り、撤退企業も出始めているコンパクトデジカメ市場
   から強豪が少ないデジタル一眼市場へのシフトが始まるようです。


   現在、デジタル一眼市場の廉価版商品で、売上トップを競争している
   2大人気商品が下記の2機種。


   Canon
EOS KISS デジタル N ブラック レンズキット
    https://www.iw-jp.com/am.php?id=B0007VRPYQ

   Nikon D50
ブラック デジタル一眼レフカメラ レンズキット
    https://www.iw-jp.com/am.php?id=B0009VDOD0


   ソニーが発売する新商品は、これらの商品の少し上位機種に相当
   します。

   商品紹介サイトも、発売前とは思えない力の入れようです。
   
http://www.sony.jp/products/di-world/alpha/

   商品名につけられた「α」は、ソニーが3月に買収したコニカ
   ミノルタのカメラ用レンズにつけられていた名称です。
   
http://ca2.konicaminolta.jp/products/consumer/a-lens/

   ソニーは、このコニカミノルタのカメラ事業をそのまま引き継ぎ、
   レンズについても互換性を保つということです。

   そのため、新規参入ながら、一眼レフの商品性を左右するレンズ
   群を大量に保有していることになります。


   また、デジタル一眼レフでも、画素数で1000万画素を超える商品は
   まだ少なく、画素数で競合する商品は、かなり高価になります。

   Nikon
デジタル一眼レフカメラ D200 レンズキット
    https://www.iw-jp.com/am.php?id=B000BY8J30

   ソニーの販売価格10万円程度というのは、かなり低価格といえます。


   液晶テレビでその実力を見せつけたソニーが、新たな市場で何を
   するのか。

   初年度世界シェア10%が目標ということですが、果たしてどのような
   結果になりますでしょうか。


《関連Webサイト》 Sony Drive http://www.sony.jp/