バーコードで自ら精算――イオン、セルフレジ130店に拡大
人手不足対応急ぐ
~日経新聞 2008/05/22 11 面から
消費者がスーパーなどの商品のバーコードを専用機に読み取らせて自分で
決済する「セルフレジ」が広がってきた。イオンは来年2月までに設置店を
6割増の約130店とする。ライフコーポレーションも今春から導入、ローソンは
導入実験を始めた。人手不足に悩む小売りの省力化につながる上、消費者に
とっては待ち時間を短縮できる利点もあり、コンビニやドラッグストアでも
導入の動きが加速しそうだ。
●● いよいよ日本でも、セルフレジの普及が加速しそうです。
昨年ぐらいから、大手から中堅のスーパーで、セルフレジの導入が
進められてきています。
イオンもすでに全国82店舗にセルフレジを導入しており、今後、
導入店舗を増加させていく予定のようです。
セルフレジの最大のメリットは、もちろん人件費の削減です。
セルフレジを導入することで、人件費コストは担当人数を比較すると、
単純には1/4~1/6になります。
これは、セルフレジの場合、4-6台のセルフレジを一人の担当者が管理
できるためです。
また、レジうちの作業は、極めて単純な作業であり、十分機械化できる
余地があります。
空いたスタッフを、より、付加価値を高めることのできる仕事に配置
することで、店舗全体の高付加価値化を進めることも可能になると
いえます。
ただ、これまで、セルフレジの導入コストがまだまだ高額であった
ため、中堅から大手のスーパーが、一部の店舗に試験的に導入する
レベルにとどまっていた実態がありました。
しかし、セルフレジの普及につれ、セルフレジの導入コストも低下
してきており、今年からは普及しやすい価格帯に入ってきたようです。
おそらく、今後セルフレジが急速に普及しそうな感じがします。
セルフレジのメリットとして、人件費の削減以外にも、レジ待ち時間の
削減が期待されます。
また、缶コーヒー1本などの購入の場合、スーパーを利用することは、
これまで少し躊躇しましたが、セルフレジであれば、気兼ねなく購入
できる可能性があります。
コンビニであれば定価ですが、スーパーであれば、同じ商品を安価に
購入できます。
セルフレジの普及により、小売店の効率化が進む可能性は大です。
ただ、導入コストの面から見て、当面そのメリットを享受できるのは、
中堅から大手のスーパーでしょう。
中小零細のスーパーは、今後、別の差別化が必要になってくるように
思われます。
《関連Webサイト》イオン
http://www.aeon.info/