メモリーカード、「2枚目」需要拡大中
~日経新聞 2006/06/09 面から
写真や音楽などのデータを記録するメモリーカードの売れ行きが回復
してきた。デジタルカメラの必需品として定着した同カードだが、
好きな楽曲を取り込める携帯電話機の普及で用途が広がった。売れ筋
製品の価格はここ一年で四―五割下落。値ごろ感が出てきた大容量の
製品を買い増す「二枚目需要」が市場拡大をけん引している。
●● メモリーカード規格は、徐々に統一化が進んでいます。
現在、デジカメ用のスタンダードなメモリーカードはSDカード
となりました。
携帯用は、miniSDカードが主流です。
メモリースティックやxDカードなどは淘汰されつつあります。
価格的な値頃感も、SDカードが最も高いといえます。
アマゾンの販売価格で見ると、SDカードは1GBで5,447円。
https://www.iw-jp.com/am.php?id=B0006VNERE
発売当初は数万円していた大容量のカードが、お小遣い価格で
購入できる金額になりました。
miniSDカードでも、1GBで8,076円と、急速に低価格化が進んで
います。
https://www.iw-jp.com/am.php?id=B000B64RIE
ワンセグ携帯で、携帯にテレビ番組を録画するなどといった使い
方が、現実的なものになりつつあります。
このSDカードがメモリーカードのスタンダードとして普及した
要因は、やはり松下電器産業の力によるものだといえるでしょう。
松下電器産業が、世界初のSDメモリーカードを発売したのが、
2000年のことです。
その後、松下電器産業は、デジカメなどを筆頭に、あらゆる機器に
SDカードを組み込んできました。
現在、SDメモリーカードとminiSDカードを合わせたメモリーカード
のシェアは65%。
2位のメモリースティックの14%を大きく引き離しています。
SDカード販売のメーカーシェアでも、松下電器産業がおよそ30%と
いう高いシェアをとっています。
このSDカード規格は、現状、2GBが最大容量となっています。
今年の夏、松下電器産業が新規格に準拠したSDカードを発売すると
発表していますが、新規格では、最大32GBまで拡張できます。
少し前のパソコン用ハードディスクくらいの容量がカードになって
しまう計算です。
携帯電話のパソコン化がますます進みそうです。
《関連Webサイト》 松下電器産業株式会社
http://panasonic.co.jp/