トヨタ「レクサス」販売開始 逆輸入ブランド、富裕層に照準
高級輸入車勢、早くも火花
~日経新聞 2005/08/31 12 面から
トヨタ自動車は30日、米国生まれの高級車ブランド「レクサス」を国内に
導入し、全国143店舗で販売を始めた。「トヨタ」ブランドとともに
二ブランド体制で車種展開を進め、従来の顧客層に加え、新たに富裕層の
獲得にも乗り出す。
レクサス星が丘店(名古屋市)は開店と同時に客が訪れた。夫婦や家族連れ
なども相次ぎ、接客テーブルはすぐに満席になった。スタッフは車の特徴や
トヨタ車との違いを説明。試乗希望者も相次ぎ、午後には30分から一時間待ち
となるなど「予想以上の反応」(坂部守哲ゼネラルマネジャー)を見せた。
●● 全国で143店舗の販売店が、ある日一斉にオープンする。
2年半におよぶ準備期間や約2,000億円の投資となった今回の事業
規模は、おそらく日本国内で空前絶後の規模だといえます。
当然、開店翌日である今朝の新聞各紙の1面には、このレクサス
販売開始のニュースが掲載されると思っていたのですが、新聞
各紙が1面に持ってきたのは衆院選公示のニュースでした。
衆院選解散→衆院選公示日が8/30というシナリオは、さすがの
トヨタでも、想定外の出来事だったといえそうです。
昨日の新聞各紙の中面には、見開きで2面全面を使ったレクサスの
広告が掲載されていました。
広告トップに掲載されたコピーは、『その日がきました。』
というもの。
その広告に掲載されている写真は、レクサスのWEBサイトにも掲載
されていますが、レクサスがブランドの統一コピーとして選択した
キャッチコピーは、どうやら『微笑むプレミアム。』のようです。
微笑むプレミアム?
少し、ピンとこない面がありますが、車というモノよりも、サービス
の心地よさなど、精神的なものを提供したいというレクサスの思いが
込められているように感じます。
開店当日、レクサスに入店した際のイメージが、本日の日経産業新聞に
掲載されていましたので、下記に引用いたします。
フロントで荷物を預けるとテーブルに招かれ、
高級茶葉を使った緑茶で一服。
店内や車の説明を受けた後は、黒スーツのスタッフが
深々と頭を下げて見送る。
「まるでホテルのよう」とある来店者。
テレビなどの報道でも盛んに繰り返されているのは、従来のディーラー
のイメージにない、ホテルのような雰囲気です。
レクサスは、購入者に各店舗内のオーナー専用ルームを用意したり、
オーナー専用のクレジットカードを発行するなど、購入後のサポート
にも力を注いでいます。
WEBサイトでは、オーナー専用サイトがすでにオープンしています。
http://www.e-lexusclub.com/jp/
高級車市場で競合となるBMWなどは、10,000人のモニターを募集する
など、これまでにない動きを見せています。
ドイツ車がほぼ占有している日本の高級車市場。
国産プレミアムは、どこまで食い込んでいけるでしょうか。
《関連Webサイト》 レクサス
http://lexus.jp/