「レクサス」8月30日始動、トヨタ、旗艦店公開
大理石の床で高級感
~日経新聞 2005/05/20 13 面から
トヨタ自動車は19日、高級車の新ブランド「レクサス」の旗艦店となる
レクサス高輪店(東京・港)を公開した。レクサス車を8月30日から国内で
導入する。「GS」(現アリスト)と「SC」(現ソアラ)の二車種を
用意し、開業一カ月後に「IS」(現アルテッツア)、一年後に「LS」
(現セルシオ)を順次投入する予定。
●● 現在、日本中の都心の商業一等地で、周囲を厳重に塀で囲みながら
建設が進められている店舗があります。
塀には「レクサス」のロゴマークのみが記載され、完成を待つ状態
となっています。
多くの方がご存じのことと思いますが、この店舗は、トヨタ自動車が、
欧米で展開している高級車ブランド「レクサス」の国内店舗です。
この店舗は、現在、日本全国で140店舗を建設中。
8/30に、一斉にオープンとなることが、昨日発表されました。
「レクサス」ブランドにて販売する車両の価格帯は、400万円~
700万円。
これまで、ベンツやBMWなどのドイツ製高級車がシェアの大半を
占める市場への参入となります。
「レクサス」ブランドは、すでに欧米では高いブランドイメージを
構築しつつあります。
米自動車調査会社JDパワー・アンド・アソシエイツが先日発表した
米国の新車初期品質調査によれば、ブランド別で「レクサス」が首位
となりました。
これは、昨年に引き続いての快挙で、2位にはジャガー、3位にはBMWが
並びます。
同じ調査で、「トヨタ」ブランドは、5位のベンツに次ぐ6位となって
いますので、米国ではすでに「レクサス」ブランドは、高い信頼性を
置かれるブランドとして確立されていることを示しているといえます。
英国での同様の調査結果では、「レクサス」ブランドは、6年連続で
首位をキープしています。
このように、満を持して国内販売を開始する「レクサス」ブランドは、
「21世紀の新しいグローバルプレミアムブランド」を掲げ、当面年間
5~6万台の販売を目標にしています。
5~6万台という数字は、トヨタの世界販売台数700万台からみると
小さな数字です。
しかし、日本国内の高級車市場は、年間販売台数20万台程度ですので、
高級車市場のシェアとしては、かなり大きな数字を掲げているといえ
ます。
今後、日本国内ではレクサスに追われる立場になるBMWは、先日、主力
商品である3シリーズのモデルチェンジを発表しました。
そのなかで、もっとも販売の多いモデルである320iの価格を、税込みで
399万円という、400万円を切る設定を打ち出してきました。
この価格設定は、間違いなくレクサスブランドを意識したものです。
日本国内で、常勝トヨタが、高級車ブランドをどのように展開して
いくのか。
3ヶ月後に迫ったレクサスの始動が待たれます。
《関連Webサイト》 レクサス公式サイト
http://lexus.jp/