オリンピック年は高い?
~日経新聞 2004/01/15 19 面から
オリンピックの年は株価が上がる――。今年はアテネオリンピックが開催
されるが、モルガン・スタンレー証券のストラテジスト、神山直樹氏に
よると1951年以降の東証株価指数上昇率はオリンピック年の平均が20.8%。
それ以外の年(6.5%)を大きく上回っている。
理由は明確でないという。オリンピック年は米大統領選の年だが、米国株
ははっきりと上昇していない。業種別でも電機株は低調でテレビ販売増を
期待する動きは見られず、輸送用機器や不動産株が堅調という。
●● 昨年末からジャスダック市場は連騰を続け、ついに昨日で12連騰
となりました。
株式市場全体が大きな高騰を迎えるとき、新興市場などの小さな
市場から上昇を始めるのが通常です。
年初から大変明るいニュースだといえます。
記事にあるオリンピックイヤーの株価上昇は、残念ながらここ数年
はずれています。
日経平均株価で見ると、前回の2000年は、始値19,003円。
終値は13,423円でした。
騰落率-29%。
ネットバブルの崩壊と呼ばれた年です。
前々回の1996年は、 20,618円 ⇒ 19,361円(-6%)
前々々回の1992年は、 23,801円 ⇒ 16,925円(-29%)
このように、ここ3回、オリンピックイヤーの株価推移は惨憺
たるものとなっています。
その前の1988年は、バブルの前年です。
日経平均株価は1年間で21,217円 ⇒ 30,159円へと上昇しました。
その上昇率は実に42%超。
また、札幌冬季オリンピックが開催された1972年には、
(当時は夏季オリンピックと冬季オリンピックは同年に開催)
2,712円 ⇒ 5,208円へと2倍近い上昇をしています。
過去10回のオリンピックイヤーで見ると、7勝3敗といった状態
です。
そして、現在、1992~2000年までの3連敗となっています。
昨年2003年、日経平均株価は、2000~2002年の3連敗のあと、
8,713円 ⇒ 10,677円へと22.5%の上昇に転じました。
今年2004年、日本の株価はオリンピックイヤー上昇を演じること
ができるのでしょうか。
《関連Webサイト》 財団法人 日本オリンピック委員会
http://www.joc.or.jp/