「オフィス」に対抗 サン、格安1980円で販売
ソースネクストと
~日経新聞 2004/01/16 面から
サン・マイクロシステムズ(東京・世田谷)は15日、パソコン用統合事務
ソフトを中堅ソフト販売会社ソースネクスト(東京)の販路に乗せ、全国
のコンビニエンスストアや大型スーパーなど2万5000店で発売すると発表
した。価格は年額1980円。4万円以上するマイクロソフトの「オフィス」に
対抗する格安ソフトとして展開する。
●● パソコン関連のハードウェアは年々安くなっています。
パソコン本体も、10万円以下で購入できるものが増えています。
ソフトウェアも同様低価格化が進んでいます。
ウイルス対策ソフトなどで、1980円で購入できるものが登場して
きています。
しかし、マイクロソフトがシェアを握っているウィンドウズと
オフィスソフトは、ほとんど価格が変わっていません。
最近では、5万円で購入できるパソコンが登場していますが、
その5万円のうち、2万円近くはOSであるWindowsの価格なの
です。
この Windows+Office という牙城を崩すことが、マイクロソフト
以外のソフト会社の大きな目標ともいえます。
最も流通量が多く、販売価格の高い2つのソフトウェアのシェアを、
たった1社に握られているのです。
現在、オフィスソフトにもリナックスのようにオープンソースで
無料で使えるソフトが存在します。
それは、OpenOffice.orgというものです。
http://ja.openoffice.org/
(文字化けする場合、エンコードをUnicode・UTF-8に指定ください)
このソフトはマイクロソフトオフィスと互換性が高く、WindowsやMac
だけでなく、LinuxやUNIXなどでも使える優れたソフトです。
実は、今回、サンがソースネクストと組んで格安で発売するスター
スイートの無料バージョンがこの OpenOffice.org なのです。
スタースイートは、OpenOffice.orgにマニュアルとメーカーサポート
が付いたものと考えればよいでしょう。
このOpenOffice.orgは、サンが強力に支援をしており、OpenOffice.org
で開発された機能を、スタースイートに取り入れるなどといった
開発手法を取っています。
こういった開発手法により、ソフトの低価格化を実現しているのです。
機能的には、オフィスとほぼ互角のスタースイートですが、こちらに
乗り換えるユーザーはどの程度になるのでしょうか。
《関連Webサイト》 サン・マイクロシステムズ
http://jp.sun.com/