車が事故を自動通報
自動車向け情報通信サービス刷新
~日経新聞 2005/04/15 13 面から
トヨタ自動車は14日、自動車向け情報通信サービス「G―BOOK」を
刷新し、対応端末を4月以降の新型車に順次搭載すると発表した。安全
対策に重点を置いたのが特徴で、交通事故が発生すると自動的に警察や
消防に通報し救急車を手配する。IT(情報技術)と安全を融合した
新機能を盛り込み新車販売を拡大させると同時に、他メーカーにも
技術を提供し「車のIT化」でも業界標準をめざす。
●● 自動車向け情報通信サービスが、徐々に浸透してきています。
現在、日本の自動車メーカーが提供している自動車向け情報通信
サービスは、下記の3種類です。
■ トヨタ G-BOOK (ジーブック)
http://g-book.com/
■ ホンダ internavi (インターナビ) http://premium-club.jp/
■ 日産 carwings (カーウィングス)
http://www.nissan-carwings.com/
それぞれの会員数は、下記のようになっており、自動車の販売台数
との相関性は薄いようです。
むしろ、利用料との相関の方が顕著です。
■ トヨタ G-BOOK
8万人 1,300円/月~
■ ホンダ internavi 21万人 無料~
■ 日産 carwings
10万人 472円/月~
利用者数からみると、トヨタは自動車向け情報通信サービス
(テレマティクス)分野では、出遅れた形といえます。
今回、G-BOOKをG-BOOKアルファと改め、サービス内容を刷新。
安全性を強調するなど、利用者の囲い込みを進める方針のようです。
現時点での各サービスの特色をまとめると下記のようになります。
■ トヨタ G-BOOK
唯一eコマース機能を有し、有料音楽配信など、総合的な
情報端末としての機能が豊富。
新サービスでは、安全性・安心性を強調。
■ ホンダ internavi
VICSを利用した、渋滞予測・駐車場情報など、ナビとしての
機能に特化。
気象情報の取得や地図データの更新など、快適なドライブ環境
の提供に優位性を保持する。
■ 日産 carwings
オペレータと通話して情報を入手するなど、ITや機械操作に
弱い利用者でも使いやすい環境を提供。
誰でも簡単に使えるサービスという点に優れる。
トヨタのG-BOOKは、ダイハツ・三菱自動車・マツダなどにも提供
されており、販売第数シェアの面から見ると、圧倒的優位にあり
ます。
コストパフォーマンスの問題を解決すれば、一気に利用者が増加
する可能性は高いといえそうです。
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