動画保存なら外付けHDD、パソコン内蔵では容量不足
~日経新聞 2007/09/28 35 面から
パソコンにつなぐだけで記憶容量を増やせる外付けハードディスク駆動装置
(HDD)を利用する人が増えている。内蔵HDDの容量が高画質なビデオ
カメラで撮った動画や高精細なデジタルカメラの画像の保存に不十分になる
半面、外付けの売れ筋機種の価格は買い得な水準まで下がってきたため。
旅の思い出などを整理・保存したい団塊世代などが、気軽に使っている。
●● 従来、使用しているパソコンのハードディスクが満タンになった
場合、いらないデータを削除するか、容量の大きなパソコンに買い
換えるなどの対応が必要でした。
デジカメの高機能化や動画の一般化などにより、パソコンに保存する
データ容量は飛躍的に増えてきています。
それに応じてパソコンを買い換えることは実用的ではありませんし、
データを整理することで追いつくような話ではなくなってきています。
ただ、昨今は、安価な外付けHDDの普及により、パソコン内のデータ
を外部機器に保存することが容易になりました。
価格的には、現在主流の320GBタイプで13,000円程度と、非常に手頃
な金額で購入できるようになりました。
https://www.iw-jp.com/am.php?id=B000KEZPEW
この価格は、ハードディスク容量1GBあたり40円程度。
ここ4年くらいで1/10にまで値下がりしています。
データ保存用のCD-Rは、700MBタイプで1枚50円程度。
保存できるデータ量で比較すると、外付けハードディスクに保存した
方が、かなりコストパフォーマンスが高いといえる状態になって
きています。
また、一般的な外付けハードディスクはUSB接続タイプですが、LAN
接続できるタイプも増えてきています。
https://www.iw-jp.com/am.php?id=B000KC88EI
価格的には、同じ320GBのタイプで25,000円程度と、USB接続タイプ
に比べて倍近く値段が高くなりますが、LAN内のパソコンでデータを共有
できますので、社内や家庭内のデータサーバーとして利用できます。
従来、LAN内にデータサーバーを構築する場合、サーバー用のパソコンを
購入し、サーバー用のOSをインストールするなど、費用的にも技術的
にも敷居の高い作業になっていましたが、このLAN接続ハードディスク
を導入すれば、誰でも簡単にデータサーバーを構築できます。
機種によっては、アクセス制限をかけることも可能になっています
ので、ビジネス用途でも十分利用できるレベルといえます。
さらに今では、容量が1TB(1000GB)を超える容量のLAN接続ハード
ディスクが市販されています。
https://www.iw-jp.com/am.php?id=B000PGVH8S
こちらの機種は、主に家庭向け。
デジカメ写真や動画・音楽データなどを家庭内データサーバーで保存
するという用途向けの商品です。
価格も50,000円程度になりますが、1TBの容量があれば、通常の利用
であれば、当面は容量不足に悩まされることもないでしょう。
さらに、RAIDというシステムに対応しており、ハードディスクの
データを2重化して自動的にバックアップすることも可能です。
今後もさらにデータ容量の増加は続くことになるでしょう。
それに応じて、保存機器の価格低下と操作性の向上が進んでいくことに
なりそうです。
《関連Webサイト》
株式会社バッファロー http://buffalo.jp/