ニッポン放送、フジが完全子会社化
和解発表 ライブドアに1470億円
~日経新聞 2005/04/19 1 面から
ニッポン放送の経営権を巡って争っていたフジテレビジョンとライブドアは
18日午後、資本・業務提携などで合意したと発表した。フジがライブドアの
保有するニッポン放送株全株を買い取るなどで同放送を完全子会社にする
ほか、第三者割当増資の引き受けでライブドアに12.75%出資する。フジ側
からライブドアへの支払いは合計1473億円になる。産業界を揺るがせた
敵対的買収の攻防戦は、金銭面で歩み寄ることにより双方が妥協点を
見いだした。
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●● 合同記者会見にもTシャツ姿で登場したライブドア・堀江社長は、
終始ご機嫌の様子でした。
一方、グレースーツに身を包んで登場した、フジ側の経営者3名は、
一様に晴れ晴れとした笑顔を見せることはありませんでした。
ライブドアとフジテレビで、どちらが勝ったのかという議論が
盛んに行われていますが、実質的な勝者は間違いなくライブドア
でしょう。
取得したニッポン放送株式を、ほぼ買値でフジテレビに売り払った
うえ、フジテレビから、400億円に上る出資を受けることに成功
しました。
また、一連の騒動の中、ライブドアの生命線ともいえるウェブ
サイトへのアクセス者数が急増しています。
たとえば、ライブドアの会社概要ページへのアクセス数が、
ニッポン放送株の取得を発表した2月、前月比で4倍の増加と
なり、60万を超えるアクセスを記録しました。
また、プロ野球参入前には、200万人程度だったライブドア
ウェブサイトの週間利用者数が、現在では600万人近くにまで
伸びてきています。
週間利用者数は、トップのヤフーが2000万人、4位の楽天が
800万人です。
以前は弱小サイトだったライブドアは、一連の騒動の中、
大手ポータルサイトの一角を占めるまでに成長したといえる
のです。
ライブドアが得たフジテレビからの出資や業務提携も大きな
メリットであったといえますが、知名度の低かったライブドア
にとって、知名度の向上が何よりも大きな成果といえるのでは
ないでしょうか。
広告宣伝費を負担することなく、毎日のようにマスコミで報道
され、堀江社長自身が著作した書籍は軒並みベストセラーに
なりました。
堀江氏は、今年に入ってからたった3ヶ月のうちに、すでに5冊の
本を出版しています。
この数をみただけでも、堀江氏の狙いがどこにあるか分かるような
気がしてきます。
堀江本。2004.1.1ー2005.2.28
ライブドア激動の400日!!
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今後、両社の業務提携が実現されていくことになるかと思います。
フジテレビとしても、1400億円という巨額を支払ったライブドアを
今後、放っておくことはできなくなるでしょう。
株主に経営責任を追及されかねません。
どのような提携が発表されるのか、実に楽しみなところといえます。
《関連Webサイト》 ライブドア
http://www.livedoor.com/