一見iPhone風、グーグル携帯、敵はMS
無償OSで切り崩し
~日経産業新聞 2008/09/25 28 面から
米グーグルは23日、同社が開発した携帯電話向け基本ソフト(OS)
「アンドロイド」を搭載した製品を発表した。画面に触って操作する機能など
一見すると米アップルの「iPhone(アイフォーン)」との共通点が多い。
だが、グーグルの狙いは「携帯ネット市場」の攻略。真のライバルは、宿敵
マイクロソフト(MS)にほかならない。
●● グーグルのスマートフォンOS「Android(アンドロイド)」を搭載した
携帯電話端末がようやくお披露目となりました。
商品名は「T-Mobile
G1」。
商品名のGはグーグルを象徴している文字と思われます。
商品の公式サイトこちらです。
http://www.t-mobileg1.com/
※大音量の音楽が流れますのでご注意ください。
確かに、商品の外見はアップルのiPhoneそっくりといえます。
iPhoneから少しデザイン性を抜いたような感じです。
ただ、iPhoneとの最も大きな違いは、ミニキーボードを備えており、
キーボードからの文字入力が可能な点です。
そのため、iPhoneよりもサイズが一回り大きくなりますが、実用性は
増すと言えます。
また、G1の最大の特長は、なんといっても、グーグルの無償OS
「アンドロイド」を採用している点です。
アンドロイドは、仕様が公開されているため、プログラマーであれば
誰でもアンドロイド用のソフトを開発することができます。
また、グーグルから、無償にて開発環境も提供されています。
携帯電話開発企業から見ると、魅力的なシステムであり、既に多くの
企業がアンドロイドを使用した携帯電話機の開発に着手しています。
アンドロイドを使用した第1号機が発売された事で、今後、利用が
加速される事になりそうです。
ところで、マスコミではあまり報道されませんが、iPhoneライクな
携帯電話機が、来月イーモバイルから発売されます。
商品名は
Touch Diamond
http://emobile.jp/products/ht/s21ht/
製造元はHTCという台湾のメーカー。
安価で高機能なスマートフォンを供給している企業です。
日本で販売されているいくつかのスマートフォンはこちらの企業の
製品です。
こちらも仕様的にはiPhoneにほぼ似通っています。
大きな違いは、最大通信速度7.2Mbpsというブロードバンド並みの
高速通信が定額で利用できる点と言えます。
最大通信速度384kbpsのSoftBankとは雲泥の差があります。
すなわち、SoftBankとイーモバイルというキャリアの違いですね。
あとは、Touch
Diamondが使用しているOSが、Microsoft Windows
Mobile
6.1ですので、iPhoneとの比較としては、パソコンでWindows機を
選ぶか、Macを選ぶかというような差になってくると思います。
いずれにしても、今後スマートフォン分野の携帯電話機が大きく発展
することになりそうです。
携帯からも、パソコン向けサイトを閲覧する時代が迫ってきています。
《関連Webサイト》 Android
– Google Code
http://code.google.com/intl/ja/android/