「オタク」172万人、市場規模4110億円
――野村総研調べ
~日経新聞 2005/10/07 35 面から
オタク層は延べ172万人、市場規模は4110億円――。野村総合研究所が
6日発表した調査でこんな実態が浮かび上がった。
2004年における12分野別の市場規模は別表のようになった。このほか
行動・心理特性からオタク層を五タイプに分類した。最も多かったのは、
小遣いをやりくりしながら趣味に没頭する「家庭持ち仮面オタク」(25%)
電車男
スタンダード・エディション DVD
https://www.iw-jp.com/am.php?id=B000BDG2JO
●● 現在、日本のクリスマスギフトの市場規模が、およそ4000億円程度
であると推定されています。
オタク市場規模の4110億円という数字は、個人の消費額としては、
大きな数字だといえそうです。
オタク市場規模の4110億円を、単純にオタク層人口172万人で割ると、
24万円という数字が出てきます。
これは、ひとりあたり月間2万円という数字です。
毎月2万円という金額を、ひとつのことに投入する。
昨今、多くの企業がこのオタク層の取込に力を注いでいますが、
こうした数字からみると、極めて妥当な戦略だといえるでしょう。
先日、オタクを主人公にした小説「電車男」のテレビドラマがフジ
テレビ系列で放送され、最終回が25.5%という人気を取りました。
25%というと、4人に1人はみていた計算です。
さらに、昨日には、もうひとつの最終回スペシャルとして、90分の
スペシャル版が放送されるなど、極めて大きな人気を集めていると
いえます。
http://wwwz.fujitv.co.jp/denshaotoko/
オタクを主人公にしたドラマが、ゴールデンタイムに高視聴率を
あげる。
数年前には考えられなかった事態が起きているといえるのでは
ないでしょうか。
テレビだけではありません。
原作である書籍版電車男は、すでに100万部を突破しています。
https://www.iw-jp.com/am.php?id=4104715018
また、映画版電車男も、観客動員数100万人を突破するなど、人気
をあげました。
http://www.nifty.com/denshaotoko/
さらには、脚本・演出堤幸彦氏、武田真治と優香の共演による
舞台版電車男が全国で公演されました。
http://www.densha-otoko.jp/
電車男ブームと言っても過言ではない状況にあるといえます。
先日、アキバ系と呼ばれるオタクが集まり、電車男も通う秋葉原
では、つくばエクスプレス(TX)が開通し、ヨドバシカメラの
大型店「マルチメディアAkiba」が開業しました。
日本の人口比で、1.5%程度にしか満たないオタク系ですが、
今後大きな注目を集める存在であるといえそうです。
《関連Webサイト》 野村総合研究所
http://www.nri.co.jp/