米ネット無料広がる・グーグルが流れ主導
~日経新聞 2006/09/05 9 面から
米国でネット上でのサービス・製品の無料化が、通信や音楽の分野にも
広がってきた。通信最大手のAT&Tが無料の無線インターネット接続を、
レコード大手のユニバーサル・ミュージック・グループは音楽の無料
ネット配信を始める。背景にはネット広告市場の拡大をテコに勢力を
急拡大する米グーグルの成功がある。
ザ・サーチ
グーグルが世界を変えた
https://www.iw-jp.com/am.php?id=4822244873
●● 創立当初、グーグルの目標は、自社のサイトをユーザーが1秒でも
速く離れるというものでした。
適切な検索結果を少しでも早く表示し、ユーザーがそれをクリック
することにより、グーグルのサイトに止まる時間を最短にすること
が、グーグルが目指していた検索エンジンのあるべき姿です。
しかし、グーグルは大きく変わりました。
検索エンジンの技術がコアとなっている点は変りありませんが、
収入源をほぼ100%広告収入に頼る、世界一の広告代理店に変貌を
遂げました。
そして、広告を配信し、広告主の要望に応えるためには、ユーザーの
滞在時間を伸ばすことが重要になってきます。
そこで、グーグルは、IPOによって得た巨額の資金を使い、各種
ITサービス企業の買収を進めていき、ユーザーが要望するサービス
をWEB上で提供することをはじめました。
グーグルは、収入源を広告収入に一本化し、自社が提供するWEB
サービスやソフトウェアのすべてを無料にするという戦略で
ますますシェアを伸ばしてきています。
現状、英語版のみですが、グーグルが展開しているWEBサービスの
一部を紹介いたします。
表計算ソフト Google
Spreadsheet
http://spreadsheets.google.com/
ワープロソフト writely
http://www.writely.com/
予定管理 Google
Calendar
http://calendar.google.com/
書籍検索&書籍配信
http://books.google.com/
著作権が切れた古典の無料ダウンロードについて
http://googleblog.blogspot.com/2006/08/download-classics.html
書籍検索機能以外は、すべてマイクロソフトのオフィスと真正面
から競合するソフトであるといえます。
書籍検索以外は、残念ながらグーグルのアカウントを取得して
ログインしないと使えないのですが、機能的には、マイクロソフト
のオフィスには劣るものの、一般ユーザーには全く問題ないレベル
のソフトウェアとなっています。
しかも、WEBサービスのため、ソフトのバージョンアップもすべて
適時実行され、最新のソフトを常時利用できます。
もちろん、すべて無料です。
もしかしたら、将来、無料パソコンや無料OSへと発展していく
可能性もあり得るでしょう。
今や、WEBの流れをグーグルが創り出しているといっても過言では
ない状況になってきています。
将来的には、マイクロソフトがグーグルに飲み込まれる可能性さえ
あるといえるのではないでしょうか。
《関連Webサイト》 グーグル
http://www.google.com/