パソコン新機種、AV強化で巻き返し
NEC・富士通、デジタル家電に対抗
~日経新聞 2006/08/30 11 面から
NECと富士通は29日、年末商戦に向けたパソコンの秋冬モデルを発表した。
薄型テレビなどに押されパソコン需要は低迷しており、両社とも地上デジタル
放送の視聴などAV(音響・映像)機能の強化を前面に打ち出して販売をテコ
入れする。ただ米マイクロソフトの新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ・
ビスタ」の発売予定が来年一月のため、消費者の買い控えも予想される。
●● 今年は、パソコン市場が苦戦を強いられています。
最も大きな要因は、マイクロソフトの時期OSであるビスタの販売
時期が、年内から来年1月に遅れたことです。
現在のWindowsXPが発売されたのは、2001年のこと。
すでに、5年が経過しています。
Windows95、Windows98、WindowsMe、WindowsXPとほぼ2年ごとに
新OSを発売してきたマイクロソフトにとって、今回の5年超という
間隔はかなり長いものであるといえます。
また、マイクロソフトは、OSのサポート期間を、次期のOSが発売
されてから2年間にするという内容を表明しています。
そのため、Windows
XP のサポート期間は、Windows Vista
の発売後
2年間となります。
現在、WindowsXPのパソコンを買うと、2年と数ヶ月でOSのサポート
が終了してしまうことになるのです。
パソコンメーカーにとってみれば、爆発的に販売されたWindowsXP
パソコンが今後2年程度で、その多くが買い換えられるという計算が
立ちます。
ただ、各社が発売する秋冬モデルは、すべて
「Windows
Vista Capable PC」
となっています。
これは、Windows
Vistaを稼働させるための最低限のスペックは
満たしていることの証明です。
そのため、Windows VISTA
発売後、OSを別途購入してインストール
すれば、問題なくVISTAを稼働させることが可能です。
ただ、やはり費用的には、WindowsXPとWindowsVISTAを両方購入した
ことになりますので、無駄が多いといえるでしょう。
パソコン各社とも、例年通りのモデルチェンジとはいえ、苦しい発表
になったのではないでしょうか。
当初のマイクロソフトの予定では、今秋冬モデルからVISTAが投入
される予定でした。
ちなみに、WEB上では、いちはやくWindows VISTAを体験することが
できます。
http://www.microsoft.com/japan/windowsvista/
また、VISTAの新機能の一部であるInternet
Explorer 7 は、
ベータ版ですが、すでにダウンロードして利用できます。
http://www.microsoft.com/japan/windows/ie/
タブ機能、自動レイアウト印刷、RSSリーダーなど、他のブラウザでは
標準となりつつある便利な機能を搭載しています。
5年越しの新OSの完成度はどのようなものか。
期待が高まります。
《関連Webサイト》 Amazon.co.jp
コンピュータ
https://www.iw-jp.com/amc.php?id=3371341