驚愕。日本初「ケータイ音声定額」5/1スタート
~日経新聞 2005/03/17 6 面から
逆転戦略
ウィルコム-「弱み」を「強み」に変える意志の経営
ガースナー、稲盛和夫の狙い https://www.iw-jp.com/am.php?id=4478312133
●● KDDIのPHS子会社であった「DDIポケット」は、米カーライルグループ
と京セラが共同で買収し、2005年2月から新社名「ウィルコム」として
業務を開始しました。
米カーライルグループは、元IBM会長ルイス・ガースナー氏がトップを
務める世界最大級のプライベート・エクイティ投資会社(未公開株
投資会社)です。
http://www.carlyle.jp/
一方の京セラは、松下幸之助氏と並んで、「経営の神様」と称される
稲盛和夫氏が起こした世界有数の大企業です。
http://www.kyocera.co.jp/
世界有数の2つの企業が組んで買収した企業は、日本のPHS会社。
出資比率は下記のようになっています。
カーライルグループ
60%
京セラ株式会社 30%
KDDI株式会社 10%
日本では、「ピッチ」と呼ばれ、携帯の安価版というような印象の
強いPHSですが、メールとネット利用が増加してきた昨今では、
性能的に携帯電話よりも上をいく面が多いといえます。
データ通信の速度は、携帯電話の場合、一般的に9kbpsですが、
PHSの場合32kbpsであり、単純に4倍程度の速度を有します。
また、携帯電話が発する電波が人体に悪影響を与えるという調査
結果が報道されていますが、PHSの場合、発する電波が携帯電話より
数段少ないため、人体への影響が少なくなります。
また、電磁波の影響によって医療機器の誤動作などにつながる
可能性が低い点も知られています。
そのようなPHSについて、ウィルコムが導入した新サービスは、
音声定額サービスでした。
データ通信のイメージが強いPHSに、音声通話の定額サービスを
導入。
携帯電話からの音声通話ユーザー獲得を目指しているといえます。
定額で通話できるのは、PHS間のみとなりますが、双方が加入
すれば、5000円強で、通話がし放題になります。
また、メールは、相手が誰でも送信も受信も無料。
ウィルコムがどこまで音声通話ユーザーを獲得できるかどうか、
腕の見せ所といえそうです。
《関連Webサイト》 ウィルコム
http://www.willcom-inc.com/