電子辞書、機能多彩に、小説取り込みや音楽再生
~日経新聞 2007/01/24 33 面から
卒業、入学シーズンを前に多彩な電子辞書が発売される。インターネット
経由で小説を取り込めるほか、音楽ファイルの再生ができる機種が登場。
ネイティブによる英語の発音機能も強化されるなど消費者にとっての利用
法は一段と広がる。
●● 日本国内における、電子辞書の市場規模は、およそ500億円程度と
推計されています。
それほど大きな市場ではありませんが、競合する企業はあまり多く
なく、ある意味利潤を生みやすい市場といえるかもしれません。
スキャナの市場規模とほぼ同等の市場規模というとある程度捉え
やすいかもしれません。
電子辞書のメーカー別シェアで見ますと、カシオが50%近いシェア
を誇り、トップに君臨しています。
以下、シャープが30%程度、セイコー12%、キャノン10%と続き
ます。
ここまでの4強で、99%のシェアを占めています。
この4つのメーカーの独占市場といっても過言ではないでしょう。
ここ数年、電子辞書の多機能化が急速に進んでいます。
価格も、安いものは10,000円程度からありますが、高スペック
商品になりますと、60,000円程度の価格の商品まで発売されて
います。
最近話題になった商品では、下記のようなワンセグテレビを視聴
できる機能を搭載した商品などがあります。
SHARP
電子辞書 Papyrus(パピルス) PW-TC900
https://www.iw-jp.com/am.php?id=B000KRNEOC
シェア2位のシャープが、得意の液晶技術と、携帯用で培った
ワンセグ機能を電子辞書に搭載した商品です。
市場価格は、40,000円弱程度。
4.3型高輝度ASV液晶を搭載し、人気を博しています。
一方、シェアトップのカシオが販売し、電子辞書の中で、最も
売れている商品がこちら。
CASIO
電子辞書 Ex-word XD-ST4800
https://www.iw-jp.com/am.php?id=B000EEVSC6
50のコンテンツを収録し、ネイティブ発音機能を搭載した大学
受験・英検向けの商品です。
市場価格は、30,000円弱程度。
学生に高い人気を誇る商品です。
次いで、20,000円弱のこちらの普及型商品がシェアを取っています。
CASIO
電子辞書 Ex-word XD-ST6300
https://www.iw-jp.com/am.php?id=B000H5M5R4
一方で、高価格帯の70,000円弱の商品がこちら。
SEIKO
IC DICTIONARY 電子辞書 SR-V7900NK 医学モデル
https://www.iw-jp.com/am.php?id=B000JDENWY
商品名にあるように、医学辞典を収録した医学生向けの商品に
なります。
いずれの商品でも、購入後に辞書を追加することができますが、
追加で購入する場合、辞書の価格はかなり高いため、欲しい辞書を
当初から収録した商品の購入をお勧めいたします。
3~4月が、電子辞書の最も売れる時期になります。
各社、新製品を投入し、販促が活発になってきています。
《関連Webサイト》電子辞書 エクスワード
– 製品情報 – CASIO
http://casio.jp/exword/