ドラマの後日談、視聴者が書き継ぎ・日テレなど
~日経新聞 2007/12/20 12 面から
日本テレビ放送網はゲーム開発のシグナルトーク(東京・大田)と組み、
インターネットでドラマ番組の続きの物語を視聴者が書き込めるサービス
「ストーリーツリー」を20日から始める。他の視聴者が投稿した物語の
続きを書くこともでき、投稿内容によって続編の製作も検討する。
●● なかなか新しい形のサービスですが、すでに視聴者からの投稿が
届いているようです。
http://otoko-nigeta.story-tree.net/
このサービスは、名称通り、ストーリーがツリー形式で枝分かれして
いきます。
枝分かれしたそれぞれのストーリーを視聴者が自由に投稿することが
できるというものです。
一つ一つのストーリーは、全角30文字×20行以内。
最大600文字の自作ストーリーを自由に投稿できるのです。
投稿されたストーリーは、閲覧者によって評価されます。
評価の高いストーリーは読まれやすくなり、その結果、そのストーリー
の続きが投稿されやすくなります。
このようにして、最も評価の高いストーリーが選別され、書き続けられ
ていき、最終的に評価の高いストーリーが綴られるという仕組みに
なっています。
また、ストーリーを投稿するには、ユーザー登録が必要です。
そして、投稿したストーリーの評価が高くなると、ユーザーにポイント
がつき、ポイントが多い人は作家ランキングに表示されます。
主催者である日本テレビから見れば、作家の発掘も狙えるのではない
かと思いますが、ユーザー登録する内容がペンネームとパスワード
のみですので、個人を特定できないと考えられます。
名もないユーザーが自由に投稿できる形式をとっているようです。
また、利用規約には投稿されたストーリーを、主催者が無償で使用する
ことを許諾する内容が記載されています。
主催者の考えとしては、ユーザーを特定せず、完成したストーリーを
無償で利用できることの方が重要なようです。
著作の分野でもひとりの作家に託すよりも、多数の無名のライターが
推敲することの方が、よい成果物を生む可能性がでてきたといえるの
でしょうか。
掲示板への書き込みが原作となった「電車男」がよい例だといえそう
です。
ただ今回の場合、元となるテレビドラマが、深夜放送であり、特に
視聴率が高かった作品でもないようです。
おそらく当初は試験的な運用になるかと思いますが、ユーザーを
どの程度集めることができるかが成否を分けることになりそうです。
《関連Webサイト》 ストーリーツリー
/ みんなで投稿するWeb小説生成ゲーム
http://www.story-tree.net/