ソフトバンクとヤフーが新会社 ネット配信開始
提携番組3万本
~日経新聞 2005/12/20 1 面から
ソフトバンクとヤフーは19日、スポーツや映画などの動画番組をパソコン
向けにインターネット配信する新会社を共同出資で設立し、サービスを
始めたと発表した。ヤフーのポータルサイトを通じて配信する。
米大リーグ映像の日本での独占ネット配信権を得るなどして、
約3万1000本の提携番組を確保した。動画ネット配信の普及が加速しそうだ。
●● ソフトバンクが以前のような勢いを取り戻し、攻勢を進めています。
先日、ソフトバンクの株価が1万円台を回復しました。
同社株価の1万円台の回復はおよそ6年ぶりとなります。
同社株価の直近1年間の動向はこちら。
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=9984&d=1y
8月以降、およそ4ヶ月で2倍強、値を上げています。
昨日発表された新サービスはこちら。
ヤフーサイトでの動画配信サービスです。
http://streaming.yahoo.co.jp/
無料の動画配信サイトとしては、USENが運営する「GyaO」が先行して
います。
つい先日、GyaOは、動画配信サービス開始から約8ヶ月でユーザーが
500万人を突破したと発表しています。
この数字は、同社の目標を上回る数字で、ネット上での動画配信の
可能性を示す結果になりました。
このGyaOの配信する番組数は、およそ1000程度。
今回参入したヤフーの配信する番組数はおよそ3万本。
圧倒的な内容量で、後発のヤフーがGyaOを追いかける形になって
います。
しかも、ヤフーの場合、登録ユーザーがすでに1000万人を超えています。
また、登録していないユーザー数は、1000~3000万人にも上るといわれて
います。
圧倒的なユーザー数と、他社を凌駕する配信番組数で、オークション
参入の時と同じように、あっという間にトップシェアを奪う可能性が
高いといえそうです。
これらのようなネットでの動画が無料で配信できるのは、テレビ
放送と同じように、CMを流すためです。
番組の前後などに、テレビ放送と同じようにスポンサー会社のCMが
流されます。
このCMの広告収入により、ユーザーは無償にて動画を視聴することが
できます。
映像を配信する手段が電波かインターネットかという差異はあります
が、そのビジネスモデルはテレビもネットでの動画配信も、同じもの
であるといえます。
一昨日には、GyaOとBSフジが共同で番組制作をするという報道がされ
ています。
ネットと放送の融合は、資本関係ではなく、こうして自然発生的に
進んでいくことになる可能性が高いといえるのではないでしょうか。
《関連Webサイト》 ソフトバンク株式会社
http://www.softbank.co.jp/