ソフトバンク 家庭向け光通信 検討
今夏にも、NTT回線活用
~日経新聞 2004/04/28 9 面から
ソフトバンクは光回線による家庭向けインターネット接続事業への参入を
検討し始めた。最大で毎秒百メガ(メガは100万)ビットとADSL
(非対称デジタル加入者線)サービスの倍以上の高速通信が可能。
マンションなどの集合住宅に加え一戸建て向けのサービスも検討している。
●● ADSLはFTTHが普及するまでのつなぎの技術だといわれています。
NTTのフレッツと異なり、ADSL接続した選択できなかったYahoo!BB
ユーザーにとって、今朝の記事は朗報だといえそうです。
最近ほとんど語られることがなくなってしまった『e-Japan構想』
では、「すべての国民がITのメリットを享受できる社会」を標榜し、
2005年までに下記のインフラを整備するという目標を立てていま
した。
1.3,000万世帯に高速インターネット接続を導入
2.1,000万世帯に超高速インターネット接続を導入
現在のネット接続技術では、1がADSL、2がFTTH(光ファイバ)
ということになります。
総務省の調査によれば、2004年1月現在、日本国内のADSL加入
者数は1,000万強。
FTTH加入者数は100万弱となっています。
その他、CATV回線によるネット接続加入者が250万程度。
合計して、およそ1,300万世帯が、いわゆるブロードバンド回線に
よってインターネットに接続しているといえます。
これは、2003年1月の数字と比較すると、およそ600万件の増加
であり、1年間でほぼ倍程度の水準にまで急増しているのです。
ただ、e-Japan構想の水準に達するためには、現在の数字から1年強で
さらに倍増する必要があります。
FTTHに関しては、10倍の水準です。
現在のFTTH導入に要する費用とランニングコストを考えると、1年強
で10倍という数字を達成するのは不可能に近いといえるでしょう。
しかし、ADSL接続において価格破壊を巻き起こし、日本を世界で一番
ブロードバンド接続が安くて早い国にまで変身させたソフトバンクが
FTTHに参入するとなると、今度、日本のブロードバンド環境は、急変
する可能性があります。
現在、FTTHを提供している主な通信業者はたった3社です。
NTT東西
有線ブロードバンド
東京電力などの各電力会社
ここにソフトバンクが加わるわけです。
今夏にかけて、ソフトバンク社の動向に注目したいと思います。
《関連Webサイト》 ソフトバンクBB