テレビ映像をプリンター印刷――セイコーエプソン
~日経新聞 2005/12/02 面から
セイコーエプソン(0120・545013)のプリンターに接続できる液晶
プロジェクションテレビ「リビングステーション」Gシリーズ
テレビ画面をプリンターで印刷する「フォト・オンデマンド」機能を搭載した。
デジタルカメラで撮影した写真を大画面に表示するためのカードスロットも
備えた。
フルハイビジョン対応の液晶パネル(0.9型)を搭載することでハイ
ビジョン映像の美しさを再現できる。最大6000:1のハイコントラスト
で深みのある映像も楽しめる。テレビ視聴時のランプ出力を100ワットと
120ワットのいずれかに切り替えできる。
●● 大画面テレビの中で、画面サイズの割に低価格なため、第3の勢力
として一定の人気を誇っているのが、リアプロジェクションテレビ
です。
このリアプロジェクションテレビを販売している主な企業は、ソニー
とこのセイコーエプソン。
50インチ以上の大画面テレビが、1インチ1万円程度の価格で手に入り
ます。
プラズマテレビの場合、50インチを超えると、1インチあたり2万円
近い価格になっていますので、画面サイズから考えると、ほぼ半値
という安さになります。
ただ、リアプロジェクションテレビの場合、薄型テレビとは言い
難い面があります。
プロジェクターから発光された画像を投影する距離が必要なため、
液晶やプラズマと比較すると、どうしても製品のサイズが大きく
なってしまいます。
そのため、住宅が狭い日本ではあまり普及していませんが、米国
などでは、このリアプロジェクションテレビが大型テレビの主流に
なっているという実態があります。
今回、セイコーエプソンが発売した新商品は、テレビの画面が印刷
できるという機能を売りにしています。
テレビ画面の印刷機能がこれまでなかったことが逆に不思議といえそう
ですが、リモコンからワンボタンで表示されている画面が印刷できる
機能は、極めて便利だといえるのではないでしょうか。
また、リアプロジェクションテレビの最大の弱点であったコントラスト
も、大きく改善されてきています。
今回の商品のコントラスト比は、最大6000:1
一般的な液晶テレビと大差のないレベルになってきています。
さらに、フルハイビジョンにも対応し、デジタル放送がフルスペックで
視聴できます。
液晶・プラズマに比べて、大きく見劣りがしないレベルにまで開発が
進んでいるといえます。
今冬、フルハイビジョンデジタルテレビをご検討中の方は、この
リアプロジェクションテレビを選択肢に入れてみてもよいのでは
ないでしょうか。
《関連Webサイト》 リビングステーション
http://livingstation.jp/