ソニー、次世代ハードディスク・記録容量5倍に


ソニー、次世代ハードディスク・記録容量5倍に

   

      ~日経新聞 2008/02/29 15 面から



ソニーは次世代ハードディスクの基本技術を開発した。1枚のディスクに
記録できる容量を従来の5倍にでき、ノートパソコンなどに利用すれば
150時間のハイビジョン映像がみられる。同社はハードディスクメーカー
と協力して実用化を目指す。


●● 次世代DVDの規格争いで圧倒的な勝利を遂げたソニーですが、
   根本的にDVDと競合するHDDの技術開発も同時に進めていたようです。


   次世代DVDの規格争いで、Blu-rayが勝ったことを受け、下落を続けて
   いたソニーの株価もV字回復を始めました。

   
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=6758.T&d=c&k=c3&z=m&h=on

   しかし、現在のソニーの時価総額は5兆円。

   一方、ゲーム機で競合する任天堂は7.5兆円。

   電化製品から音楽・映画配信まで手がける世界的な巨大企業のソニー
   が、ゲーム専門の企業に時価総額で大きく負けているのが実態です。


   任天堂の連結売上高は1兆円、従業員数3,500人
   ソニーの連結売上高は8兆円、従業員数17万人


   企業規模の比較ではソニーの方が数倍上ですが、投資家の評価では
   完全に逆転しているのです。


   本日の記事は、ハードディスクの技術開発に関してですが、
   ソニーは、実は、ハードディスクを製造していません。
   すべて別のメーカーから調達しています。

   しかし、次世代DVD規格で自社規格が世界規格となったとしても、
   ハードディスクとはどうしても競合することになります。

   現在、日本ではテレビなどのハイビジョン映像をハードディスクに
   保存することが一般的であり、DVDに保存するのは、人に渡すとき
   など一時的な利用にとどまります。

   今後もおそらく、ハードディスク録画が一般的な保存方法になると
   考えられます。

   また、ビデオカメラもテープで録画する時代から、ハードディスク
   で録画する時代に移り変わろうとしています。

   ソニーは、このハードディスクでも要所を押さえておこうと次世代
   技術の開発を進めていたようです。


   昨今では、SDカードに32GBの容量を持つものが発売されています。
   数年前のハードディスクの容量と同じ程度です。

   また、すでに16GBのSDカードは1万円程度で購入できるようになって
   きています。

   記録媒体の主役であったハードディスクが、小型化に少し遅れている
   のも事実でしょう。


   ハイビジョン映像の普及など、保存データ量は増加する一方です。

   今後も、情報記録媒体の技術開発で各メーカーがしのぎを削る
   ことになるでしょう。



《関連Webサイト》Sony
Japan|ソニーグループ ポータルサイト
http://www.sony.co.jp/