光通信、純利益22%増、9月中間、法人事業が伸びる


光通信、純利益22%増、9月中間、法人事業が伸びる

   

      ~日経新聞 2005/11/30 17 面から



通信が29日発表した2005年9月中間連結決算は、純利益が112億円となり
前年同期に比べ22%増えた。中小企業にシャープ製の複写機などを販売する
法人事業が伸び、有価証券売却益の減少を補った。本業好調を映して連結
株主資本額は1025億円と34%増え、設立以来最高となった。


●● 公的資金が投入されたメガバンクの復活に続いて、ITバブルによる
   株価の乱高下に踊らされた企業が、業績を回復してきています。


   ITバブル崩壊の引き金にもなったといわれる株価の大暴落を記録
   した光通信が、着実に業績を伸ばしています。

   今ではすっかり忘れ去られていますが、光通信の重田康光社長は、
   若手ベンチャー社長の先駆け的な存在でした。

   バブル崩壊前年の1999年には、米経済誌「フォーブス」に世界第5位の
   富豪として紹介され、表紙を飾るなど世界的に大きな活躍を成し遂げ
   ました。


   しかし2000年に、業績を伸ばすために、架空の携帯電話契約を大量に
   交わしていたことが発覚し、株価は大暴落します。

   2000年3月31日から4月27日まで、20日間連続のストップ安という事態
   になり、株価は一気に1/4になってしまいます。

   その後もずるずると株価は下落し、最終的には、最高値の1/70程度
   にまで暴落してしまいました。


   光通信は当時、その社名と、携帯電話の販売ショップを展開していた
   ため、IT企業と捉えられていましたが、実態は、営業会社です。

   現在の事業の中心は、シャープの複写機などの販売と、保険の販売が
   メインの事業です。

   この事業は、もともと光通信が行っていた事業でもあります。
   本業への回帰によって、見事に復活を遂げているといえます。


   暴落当時、多くの人が、光通信の復活は不可能と考えていましたが、
   業績は、着実に伸びてきています。

   株価も、当時の高値からはほど遠いですが、堅調に推移しています。
    http://tinyurl.com/b2yjk


   昨日は、ソフトバンク株が、5年ぶりに1万円台を復活するなど、
   ITバブル崩壊を乗り越えたベンチャー企業が再評価されてきている
   ようです。


   今後の業績が楽しみです。


《関連Webサイト》 光通信
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