米カーライル、DDIポケット買収 京セラと2200億円

米カーライル、DDIポケット買収

   京セラと2200億円

      ~日経新聞 2004/05/27 1 面から

米投資ファンド大手カーライル・グループは京セラと組み、KDDI子会社で
PHS(簡易型携帯電話)最大手のDDIポケットを買収する。26日、
KDDIと基本合意した。買収額は約2200億円になる見通し。現在、移動体
通信の需要は携帯電話が中心だが、PHSは定額使い放題のデータ通信
サービスの顧客が急増中で、海外でも中国などで普及が始まっている。
カーライル・京セラ連合はDDIポケットを傘下に収め、これらの成長分野
を強化していく。

●● AirH”サービスで有名なDDIポケット社ですが、PHS電話も販売して
   います。

   来週、6/1より、NTTドコモのFOMAで、パケット定額のサービスが
   始まりますが、携帯型電話によるパケット通信定額サービスは、
   PHS電話を使った方が、コストをかなり抑えることができます。

   FOMAのパケット定額サービスを利用するには、パケット定額料金
   3,900円の他に、最低でも、6,700円以上の基本使用料コースを選択
   する必要があります。

   そのため、パケット定額サービスを享受するには、税込合計で毎月
   11,000円程度の料金がかかります。

   一方、先日京セラから発売された、DDIポケットの新型PHS電話機は、
   携帯型電話ながら、「opera」というパソコン用ブラウザをそのまま
   搭載し、パソコン向けサイトがそのまま閲覧できるという機能を
   持っています。

   機種自体の価格も、携帯電話と比べると安いといえます。
   

   DDIポケットの場合、パケット定額サービスは、月額基本使用料が
   5,800円のつなぎ放題コースを申し込めば、それだけでパケット通信
   が使い放題になります。

   各種割引などを除いて単純に比較すれば、DDIポケットは、ドコモ
   のおよそ半額でパケット定額サービスを利用することが可能になる
   のです。

   パケットが使い放題になれば、サイト閲覧は当然のこと、写真付きや
   動画付きメールの送受信も使い放題になります。

   携帯型電話機によるサイト閲覧やメールの使い放題サービスは、
   かなりインパクトのあるサービスといえます。
   パソコンによるインターネット接続に、使用料定額のADSLが導入
   され、利用者と利用時間が急増したように、ドコモの定額サービス
   開始は、まだまだ高額ですが、携帯電話の利用に、新しい進化を
   与えそうです。

   先に紹介した、京セラのPHS新型機は、初回出荷分はほとんどが
   予約分で完売し、現在も予約待ちの状態だということです。

   携帯型電話機によるサイト閲覧やメールの交換は、パケット定額制
   が導入されてからが本番といえるのかもしれません。

《関連Webサイト》 DDI POCKET