デル、中小開拓へ攻勢 低価格戦略を加速
サーバー 顧客対応強化
~日経新聞 2003/12/12 9 面から
米デルが、主に日本の中小企業ユーザーを想定したコンピューターの低価格
戦略を加速する。5万円台の格安サーバーを発売する一方、富士通など国内勢
に比べ弱いとされるサービス面も強化する。情報技術(IT)投資が一巡
した大手に比べ、中小企業は今後さらにIT投資の余地が大きいと判断した。
デル日本法人(川崎市)は11月、企業内のパソコンを束ねるPCサーバーで
54,800円という格安製品を発売した。基本ソフト(OS)を含まない価格
とはいえ、業界で最も安い水準。キャンペーン期間中の今月は、同じ機種を
39,800円で販売する。
●● 今月12月1日、米デルの日本法人であるデルコンピュータ株式会社は、
デル株式会社に社名を変更しました。
この社名変更は、デルがコンピュータ以外の分野への本格的な進出
を内外に示すものであると考えられそうです。
最近、テレビでも、デルのCMを頻繁に見かけるようになりました。
デルテレビCMパッケージ
現在、テレビCMされているデルのパソコンはオンラインで購入する
と、テレビで告知されている価格より、さらに3,000円割引されます。
このように、販売に要する費用を綿密に販売価格に反映させていく
ところが、デルの強みのひとつといえます。
昨日の日経新聞には、合計13面の企業一面広告が掲載されています。
そのうち、実に6面がITシステムに関係した広告でした。
企業のIT投資が復活してきた証左ともいえそうです。
昨日の日経広告には、デルの広告も掲載されており、今朝記事と
なった39,800円のサーバーも広告されています。
http://ad.jp.dell.com/2534/ (SOHO・個人事業主向けパッケージ)
日経記事には記載がありませんが、このサーバーは、3年間の出張
保守サポートと電話サポートつきの価格です。
3年間のサポートつきで3万円台という価格は驚異的です。
他社が簡単にまねできる金額ではなさそうです。
広告には、サーバー以外にも、17インチTFT付属のデスクトップ
パソコンと14.1インチTFTモニタのノートパソコンがオンライン
特別価格79,980円で掲載されています。
こちらの価格も他社の同スペックの製品より、1~3万円程度安いもの
です。
パソコン販売シェア世界No1のデルですが、日本でのシェアは、
NEC・富士通に続く3位集団であり、10%程度のシェアでソニー
と競い合っている状態です。
現在のデルの価格攻勢は、今後、一気にシェアトップを狙っている
ような勢いがあります。
先日、デルは、薄型液晶テレビやプロジェクターなどの販売開始
を発表しました。
こちらの販売価格もかなり低く抑えており、価格競争力は抜群と
いえます。
パソコンで世界シェアNo1を獲得した「デルモデル」が、デジタル
家電分野へも進出しはじめています。
日本の家電メーカーにとって、大きな脅威となることは間違いあり
ません。
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