DVD1枚525円、1週間限定視聴
イービストレード
~日経新聞 2004/07/28 13 面から
双日子会社でメディア事業を手掛けるイービストレード(東京・千代田、
寺井良治社長)は一枚525円と低価格のDVD(デジタル多用途ディスク)
を発売する。視聴期間を一週間に限定する仕組みを取り入れて価格を抑え、
8月4日からコンビニエンスストアで売り出す。
商品名は「ケータイDVD」=写真。購入者は携帯電話のインターネット
サービスで専用サイトにアクセスしパスワードを入手する。プレーヤーに
DVDをセットし、画面の指示に従ってパスワードを入力すると一週間
限定で視聴できる仕組み。ベンチャーのヴィジョネア(東京・渋谷、
内古閑宏社長)が開発した技術を取り入れた。
●● このサービスの導入は、コンビニがレンタルDVD業務を始めたのと
同等だといえるのかもしれません。
今回、この1週間限定試聴というサービスを実現したのが、
ヴィジョネア株式会社 http://www.visionare.co.jp/
が開発した、DVDの視聴期間制限技術です。
一度、インターネットにアクセスして、パスワードを入手する必要
のある点が、多少手間ですが、閲覧開始時に、パスワードを一度
入力すれば、その後1週間はDVDを試聴できるようになります。
DVD試聴後、返却は不要。
ただのごみとなってしまうため、環境面では少し問題があるといえ
ますが、新しい便利な仕組みであるといえます。
価格も、1本525円と、DVDの新作レンタルより多少高いといった
レベルになっています。
コンビニに行ったついでにDVDを安く購入できる点が、消費者に
どのように受け入れられるのか、今後が見ものといえます。
ただ、当初発売されるタイトルは、5タイトル。
すべてが新作というわけでもなく、作品的には、強力な魅力に乏しい
といえます。
価格的な問題から、こうしたタイトルが選択されたと考えられますが、
第1弾がこのレベルでは少し寂しい気がいたします。
毎月商品が追加されるということですが、やはり、DVDの魅力は、その
コンテンツです。
今後、さらに魅力的なタイトルを揃える必要があると感じます。
ちなみに、このサービスを展開するイービストレード株式会社の
親会社は、双日株式会社という企業ですが、双日と聞いてピンと来ない
方も多いのではないかと思います。
双日株式会社は、2004年4月1日に、日商岩井とニチメンが合併して
誕生した社員2,000名を超える総合商社です。
http://www.sojitz.com/
「双日」の由来は、下記のようなものだということです。
「双」はお客さまや社会との固いパートナーシップを、
「日」は太陽のようなエネルギーに満ちた企業を目指すことを
それぞれ表したものです
「日商岩井」も「ニチメン」も消えて、「双日」が残ったわけですが、
まだいまいち馴染めない面が強いといえます。
今回記事になったサービスは、商品名を「ケータイDVD」とした
ようですが、やはりネーミングは、非常に重要だといえるでしょう。
《関連Webサイト》 イービストレード http://www.ebistrade.com/