ネット質問回答サイト 「はてな」が米国進出
英語版サービス開発へ
~日経新聞 2006/07/14 11 面から
ネットサービスのはてな(東京・渋谷)が米国に全額出資子会社を設立した。
近藤淳也社長は米国に本拠を移して、米子会社の社長を兼務する。英語版
サービスを開発し、世界進出を目指す。
はてなの本
https://www.iw-jp.com/am.php?id=4798107042
●● 日本のWEBサービスが米国へ輸出されます。
WEBサービスにおいては、米国からの輸入大国である日本にとって、
極めて珍しいケースといえます。
WEBサービスを輸出する企業は、株式会社
はてな。
2001年設立のIT企業です。
社長は、近藤
淳也氏。
京都大学理学部卒業、現在30歳の起業家です。
京都大学大学院中退後、スポーツカメラマンなどを経てはてなを起業
されました。
現在でも自転車で出勤するという一風変わった社長です。
株式会社はてなは、その社名の由来ともなったサービス「人力検索
はてな」というサービスから始まった会社です。
http://q.hatena.ne.jp/
この人力検索はてなは、いわば、インターネット上のよろず相談所
です。
何か質問を投げかけると、20万人を超えるといわれるユーザーがその
質問に対して回答してくれるというもの。
そして、質問した人が、回答者に仮想のポイントを支払い、謝礼する
というシステムです。
この「人力検索はてな」を中心に、米国に進出することになったよう
です。
近藤社長は、先般、書籍を出版されています。
「へんな会社」のつくり方
https://www.iw-jp.com/am1.php?id=4798110523
こちらの本に記載されていますが、株式会社はてなは、かなり変わった
企業です。
変わっていることのひとつとして、社内の会議を公開しています。
http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenaidea/
会議の内容を音声ファイルで公開し、誰でも聞けるようになってい
ます。
そして、これを聞いたユーザーがさらに要望を出すなど、ユーザーを
巻き込んだシステム開発ができる環境を構築しています。
おそらく、社内会議をWEBで公開している企業は、他にはないでしょう。
また、詳しくは上記の書籍をご参照いただきたいのですが、フリー
アドレス、移動オフィス、交換オフィスなど、これまでのオフィスに
とらわれない自由な発想のもと、業務の効率化を推進しています。
こうした新しい企業が、米国へ進出するということは、非常に楽しみ
なことでもあります。
日本初のWEBサービスが本場米国でどのように使われていくのか。
今後の進展が気になります。
《関連Webサイト》 はてな
http://www.hatena.ne.jp/