子供のネット利用、「家庭でルール」4割超す
~日経新聞 2007/05/17 38 面から
中学2年の子どもがいる家庭で、インターネットに接続する際の利用方法に
「ルールがある」と答えた保護者は44.9%(2006年11月)で、前年(11.5%)
から大幅に増えたことが16日、日本PTA全国協議会(梅田昭博会長)の
まとめでわかった。
同協議会は「出会い系サイトなどネットで利用できる内容に誘発された
子どもの事件が相次ぎ、親の警戒感が高まっている」と分析している。
●● インターネットが青少年に与える悪影響について、自己防衛をはじ
めた家庭が急増しているようです。
昨今、悪質な事件の裏には、必ずと言っていいほどインターネット
の影響が取り上げられるようになってきました。
特に、社会に出ていない青少年の場合、インターネットからの情報を
自らフィルタリングすることなく、そのまま受け入れてしまう傾向が
あるようです。
そのため、どうしても親がルールを決めるなどの規制をする必要が
生じてきます。
ただ、ルールを決めている家庭が過半数に近い割合を占めているにも
かかわらず、実際にフィルタリングなど有害サイトを閲覧できなくする
しくみを導入している保護者は19.9%となっており、多くの家庭で
口約束レベルでのルールになっているようです。
先日発売されたWindowsVISTAでは、保護者によるパソコン利用の制限
が簡単な設定のみで利用できるようになっています。
http://tinyurl.com/2sgajh
この「保護者による制限」機能を使うと、プログラムやゲームの利用
制限から、WEBサイトの視聴制限まで、管理者である保護者が自由に
設定することができます。
また、使用できる時間制限なども可能になっています。
さらに、子供がパソコンを使ったときには、自動的にレポートが生成
され、子供がどのソフトを使用し、どのサイトを閲覧したか、簡単に
把握することができます。
WindowsVISTAは、子供を持つ家庭にお薦めのOSといえます。
WindowsVISTA以外のパソコンでも、ヤフーが無料提供している
「あんしんねっと」を利用することで、フィルタリングやアクセス
履歴の確認が可能になります。
http://anshin.yahoo.co.jp/
ただ、こちらの場合、ヤフーにユーザー登録し、インターネットに
接続するたびにヤフーへのログインが必要になります。
この点が少し面倒ですが、無料で使えるサービスですのでお薦めです。
フィルタリングをもっと簡単に導入する方法は、インターネットエクス
プローラーのコンテンツアドバイザ機能を利用する方法です。
http://www.odn.ne.jp/rescue/browser/ie/option/option_31.html
こちらの方法であれば、一般的なWindowsパソコンで即座に利用可能
です。
ただ、精度がいまいちで使い勝手が悪いという面もあります。
家庭で決めたルールに則したしくみをパソコンに導入することで、
子供を守ることが重要になってきています。
《関連Webサイト》 (社)日本PTA全国協議会
http://www.nippon-pta.or.jp/