トヨタ、初の営業赤字の公算 円高・販売不振で
~日経新聞 2008/12/19 面から
トヨタ自動車の2009年3月期の連結業績(米国会計基準)は、本業のもうけ
である営業損益が初の赤字に転落する見通しとなった。世界的な景気後退で
自動車販売の低迷に歯止めがかからないうえ、急速な円高が業績を直撃する。
トヨタは11月上旬に業績下方修正に踏み切ったばかりで、わずか1カ月余りで
見直しを迫られる。
トヨタは終戦直後の混乱で経営難に陥った1950年3月期に税引き前損益が
7652万円の赤字となったことがあるが、営業段階での赤字計上は公表を始めた
41年3月期以来、例がない。
●● 世界同時不況の実態が、徐々に表面化してきました。
まさか、こんなにも早い時期にトヨタ自動車が営業赤字に転落する
ことになるとは、いったい誰が予測したでしょうか。
消費者心理的にも、今回のトヨタ自動車の赤字転落は大きなインパクト
を与えてしまうことになりそうです。
ただ、今回の不況は、いわゆる時代の周期に則ったものであり、規定
路線であるとも言えます。
2008~2010年ごろにかけて、時代の変革期に突入しています。
今回の変革期は、80年周期の変革期と、800年周期の変革期が一度に
訪れた形になります。
そのため、経済に関しても、これまでの流れの延長線上では今後の
経済は予測できなくなくなります。
まるで、これまでの常識が反転するかのような大きな変動が起こる
ことが想定されています。
変革期のキーワードは、モノの時代からココロの時代へ。
そして、全体主義から個人主義へ。
世界全体が、西洋型から東洋型へと大きく変動します。
今後、世界は、10~20年かけた大変革が起こり、これまで発展
してきた方向性とは真逆の方向へと転換を進めていくことに
なるようです。
そして、ものごとにはすべて陰陽があります。
陽があれば、必ず陰があります。
世界はしばらくの間、陰の影響が色濃く出てきます。
ただ、谷深ければ山高しで、いずれ、陰が治まり、陽が強く出てくる
ことになります。
現在の失業問題も、全体主義から個人主義への転換を進めるという
観点から見ると、決して不幸なこととはいえません。
逆に、それを受け止めて自らに働きかければ、時代に先駆けて進む
ことができるでしょう。
個人主義の時代は、自分自身のありようが極めて重要になります。
今後、個人間の格差が拡大しますが、その両極のどちらに行くかは、
すべて自分次第。
自分で決めることになるのです。
《関連Webサイト》トヨタ自動車株式会社
http://www.toyota.co.jp/