プリンター首位へ激突
キャノン 全機種一新
~日経新聞 2004/09/29 13 面から
キヤノンとセイコーエプソンは28日、家庭用のインクジェット式プリンター
の新製品をそれぞれ発表した。同市場はエプソンが1997年から2003年まで
トップシェアを維持してきたが、04年上半期(1―6月期)はキヤノンが
エプソンを上回り激戦となっている。キヤノンはほぼ全商品をフルモデル
チェンジして年間でも首位奪還を狙う。一方、エプソンはコピー機能などを
備えた複合機を一気に拡充して巻き返す構えだ。
■ アマゾン プリンタ売上1位 Canon PIXUS 860i
●● 今冬のプリンター市場では、キャノンの圧勝間違いなし。
そう思わせるほど、力を入れたキャノンの新機種ラインナップが
発表されました。
まず、これまでのややぼてっとしたプリンタの形状を一新し、ほぼ
完全なボックス型になっています。
今朝の日経に、キャノン新プリンタの一面広告が掲載されていますが、
一見しただけでは、プリンタとは思えません。
DVDプレーヤーなどのデジタル家電製品のイメージです。
広告のコピーに、
リビングに置いても絵になる、エレガントな「スマートフォルム」
とありますが、確かに、テレビの横においてもマッチするデザイン
だといえます。
さらにキャノンは、スタンダードなモデルにまで両面自動印刷を標準
装備しました。
これまでにも、両面自動印刷が可能なプリンタは数多くありましたが、
多くの場合、別途オプション部品を購入して機能を追加する必要が
ありました。
しかし、キャノンは、これを普及版以上のすべての機種で標準装備
しています。
そのうえ、これまでインクジェットプリンタにはほとんどなかった
給紙カセットも標準で搭載。
紙をカセットの中に入れておけるので、ほこりが溜るようなことが
なくなりますし、給紙に関する紙詰まりなどのトラブルが大幅に
解消されます。
もちろん、これまでのオートシートフィーダも装備しており、
2wayでの給紙を可能にしています。
また、どちらの給紙方法でも、両面自動印刷が可能。
シートフィーダ・給紙カセット共に、最大150枚まで給紙が可能で、
両方あわせて、最大300枚という大容量の給紙が可能となって
います。
また、シートフィーダと給紙カセットには、異なるサイズの用紙を
セット可能となっており、A4用紙と、L版の写真用紙を給紙交換
なしで利用可能という、至れり尽くせりの仕様となっています。
価格も、上記の機能を標準装備したスタンダードモデルが2万円
前後からと予想されており、これまでの価格帯とほぼ同じといえ
ます。
一方、これまでトップシェアを誇ってきたエプソンは今回、新型
の複合機を発表しています。
また、今年からは、松浦亜弥だけでなく、モーニング娘。全員を
広告に起用し、より一層広告に力を入れる姿勢を示しています。
ただ、キャノンが発表したインクジェットプリンタの新機種は、
相当なインパクトがあります。
エプソンの発表する新機種には、どのようなサプライズが用意
されているのでしょうか。
《関連Webサイト》 キャノン・インクジェットプリンタページ