プチ動画と出勤、携帯プレーヤー小さく軽く
~日経新聞 2008/03/07 35 面から
音楽ビデオなど動画の小品を持ち歩き、通勤・通学などのちょっとした
空き時間に携帯音楽プレーヤーで視聴する楽しみ方が広がっている。
小さくて軽い動画対応機種が相次ぎ登場、売れ行きを伸ばしている。
動画共有サイトが人気を集めるなかで、若い男性を中心に動画が身近に
なっており、関連するデジタル商品の売り場に活気をもたらしている。
●● 音声から動画へ。
携帯プレーヤーの再生媒体が大きく変化してきています。
携帯動画プレーヤーの普及に火をつけたのは、アップルのiPod
だといえます。
頻繁に流れるテレビCMで、ポケットサイズの再生機器でミュージック
ビデオを視聴できる様子が、消費者の意識を大きく変えたと
いえます。
ただ、動画の再生できるiPodナノは市販価格が20,000円程度。
https://www.iw-jp.com/am.php?id=B000IIJ2QC
デザインや楽曲などのダウンロード環境などは秀逸ですが、
機能面から見て、価格が安いとはいえません。
特に、iPodシリーズは、ワンセグ対応でない点が大きなデメリット
といえます。
日経記事で紹介されているソニーのNW-A910シリーズは、
iPodナノと同程度の価格帯で、ワンセグ対応。
https://www.iw-jp.com/am.php?id=B000WIJLR8
また、この機器自体でワンセグの録画も可能ですので、リビングに
座ってゆっくり見るほどの必要がない番組に関しては、この機器で
録画しておいて、通勤などの移動時間に簡単に確認することが可能
になります。
そのほかに、液晶ディスプレイのサイズが、iPodナノの2インチに
対して、ソニーのNW-A910シリーズが2.4インチなど、多少のスペック
の差はありますが、最も大きな違いはワンセグ対応の有無だといえ
ます。
ほぼ同価格で、この機能差は大きいといえますので、通勤時の
テレビチェック用途の場合、ソニーの商品が圧勝という結果に
なりそうです。
ちなみに、現在一般的なワンセグ対応携帯電話のディスプレイ
サイズは2.6インチ。
実は、これらの携帯動画プレーヤーよりも大きなサイズの画面を
搭載しています。
ただ、携帯電話の場合、充電池の連続視聴時間が3時間程度。
電池が切れてしまうと、電話が使うことができなくなってしまうと
いう大きなデメリットがあります。
一方、専用プレーヤーの場合、連続視聴時間は6時間程度。
電池が切れても、動画の視聴ができなくなる程度の問題ですみ
ます。
そのため、携帯電話機の充電池が、飛躍的に向上し、終日動画を
視聴しても問題ないレベルに達した場合、おそらく、携帯動画
プレーヤーは、その地位を携帯電話に持って行かれることになる
可能性が高いでしょう。
年内くらいにアップル製のiPhoneが日本でも発売になるようですが、
携帯電話は情報再生機器としての機能を強める方向にあります。
ただ、その鍵を握っているのが、消費電力の問題。
現在は充電池メーカー各社がしのぎを削っていますが、近々に
飛躍的な進歩は難しく、また、無理な容量アップは爆発・膨張などの
危険を伴います。
いつの時代も、小型化は技術者の大きな目標である夢だといえそうです。
《関連Webサイト》ウォークマン
| ソニー
http://www.walkman.sony.co.jp/index.html