SNS「デイズ」、ヤフー本格展開
~日経新聞 2006/08/01 13 面から
ヤフーは31日、ソーシャルネット・ワーキング・サービス(SNS)の
「ヤフー・デイズ(Yahoo! Days)」を本格的に始めたと発表
した。入会には会員による招待が原則必要だが、会費を払っている
「ヤフー・プレミアム会員」とネット接続サービス「ヤフーBB」の会員
は既存会員の招待なしで入会できる。このため約千百万人が一気に入会
資格を得る。携帯電話からの利用も可能にした。
●● 遂にインターネット業界の巨人、ヤフーがSNSに本格参入を発表
しました。
サイトはすでに稼働しています。
http://days.yahoo.co.jp/
通常、SNSは、すでに参加しているユーザーからの勧誘がないと
加入できませんが、ヤフーはプレミアム会員とヤフーBB会員は
勧誘が無くてもすぐに参加できるような仕組みにしています。
潜在的に参加できる人数は1,100万人。
日本最大のSNSであるmixiの利用者数が、現在560万人ですので、
いきなりシェアトップの利用者を潜在的に抱えていることに
なります。
ヤフーのプレミアム会員とは、現状、ヤフーオークションの利用者
とほぼ同じといえます。
http://premium.yahoo.co.jp/
その数600万人。
月々税込294円をヤフーに支払っている会員です。
一方、ヤフーBB会員は、ヤフーADSLなどのインターネット接続
サービスを利用しているユーザーです。
その数500万人。
mixiと大きく異なる点は、ヤフーはこのユーザーに、すでに直接
課金することができる点です。
プレミアム会員・BB会員いずれも、クレジットカード決済などにより、
ヤフーが毎月定額の引き落としができる利用者になります。
課金できる仕組みがありますので、利用者から直接金銭を受け取る
ことは全く難しくありません。
現に、オークションの出品料などは、カード決済で自動的に課金される
仕組みとなっています。
この点を考えると、利用者1100万人という数字は、極めて大きな数字
だといえます。
ヤフーは、日本国民の10人に1人から直接課金できる体制をすでに
構築しているのです。
一人あたり100円の課金でも、10億円という金額になります。
ヤフー・デイズの仕組み自体は、従来のSNSと何ら変りありません。
ただ、ユーザーに課金できる仕組みを構築しているヤフーにとって、
新たな市場となる可能性は十分にあります。
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