「ネットTV」来年度発売
~日経新聞 2006/08/03 1 面から
松下電器産業やソニーなど家電大手5社は2007年度中に、インターネットに
接続する規格を共通化した高機能の「ネットテレビ」を発売する。動画を
含む大容量のデータを扱えるようになり、動画配信や情報検索といった
ネット機能を家電並みの簡単さで利用できる。新型テレビ専用の情報や
サービス作りにも乗り出し、11年7月を期限とする地上デジタル放送移行に
伴う買い替え需要に対応させる。
●● ネットTVと呼べる仕組みは、実はすでにあります。
4th
media という、NTTと大手プロバイダが提供しているサービス
です。
http://4media.tv/
このサービスを受けるには、NTTの光通信を利用していることが前提
となります。
そのうえで、下記のプロバイダを利用している必要があります。
・so-net
・@nifty
・hi-ho
・BIGLOBE
・Plala
また、別途専用チューナーが必要になります。
おそらく、4th
media
というサービス名さえ初耳の方が多いと思い
ますが、残念ながらほとんど普及していません。
ただ、できることは、今回発表されたネットTVとよく似ています。
ネットTVの規格において、プロバイダと家電メーカーが競合することに
なりそうです。
プロバイダという競合がいるためか、規格争いにおいてソニーと松下
など大手5社がタッグを組み、規格を統一してスタートするという
珍しいケースになっています。
先行している4th
media
では、ネット上で配信されている映画などの
動画を、リモコン操作によってテレビで視聴することが可能となります。
新作の「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」なども視聴可能です。
月577円のライトプランで、映画などのビデオを月に2作品まで無料で
視聴できます。
悪くない料金設定だといえます。
ビデオの解像度は、DVD品質程度。
回線速度によっては、DVD品質より多少劣る場合もありますが、
リビングにいながらビデオを選んで視聴できる便利さは他にはない
大きなメリットといえます。
ただ、認知度は極めて低く、家電メーカーがテレビに新しいネットTV
の機能を搭載し、TV-CMなどで告知をはじめた場合、おそらく、
4th
media
はかなわないでしょう。
ネットTV機能を必要とする方は、しばらくテレビの買換えを控えた方が
良さそうです。
《関連Webサイト》 テレビポータルサービス株式会社
http://www.tvps.jp/