カー・オブ・ザ・イヤー、「ロードスター」に マツダ、23年ぶり受賞


カー・オブ・ザ・イヤー、「ロードスター」に

   マツダ、23年ぶり受賞

      ~日経新聞 2005/11/10 13 面から



国内で発売された乗用車のうち年間を通じて優秀な車を選ぶ日本カー・
オブ・ザ・イヤー(日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会主催)が9日、
マツダの「ロードスター」に決まった。輸入車が対象のインポート・カー・
オブ・ザ・イヤーには独BMWの「3シリーズ」が選ばれた。
ロードスターは小型オープンスポーツ車の草分けとして日米欧でヒットした
モデルの三代目で、今年8月に発売した。車体を大型化しながらも軽量化を
徹底し、高い走行性能を実現した点が評価された。マツダの受賞は1982年の
「カペラ」以来、23年ぶり3回目。



●● 今年のカー・オブ・ザ・イヤー(以下COTY)は、レクサスGS有利
   との下馬評を見事に裏切る結果となりました。



   COTYは、毎年10車種のベストカーが事前に選定され、その中から、
   選考委員によって選ばれるという形になっています。

   今年このベストカーにノミネートされたのは、下記の10車種。

レクサス『GS』
日産
『ノート』
ホンダ 『シビック/シビックハイブリッド』
マツダ 『ロードスター』
三菱 『アウトランダー』
スズキ
『スイフト』
BMW
『3シリーズ』
シトロエン『C4』
メルセデスベンツ 『Aクラス』
プジョー『407/407SW』

   この中から、下記の5つの賞がそれぞれ1車種選ばれます。

日本カー・オブ・ザ・イヤー
インポート・カー・オブ・ザ・イヤー
  (輸入車が大賞だった場合は成立しない)
特別賞・Most
Advanced Technology
特別賞・Most Fun
特別賞・Best
Value


   10車種中、日本車は6車種ですので、ある程度、事前にCOTYが
   予測できるといえます。

   今年は、一見して明らなように、レクサスGSが有利といわれて
   いました。

   しかも、過去3年間、このCOTYに輝いたのは、
   ホンダ・アコード、スバル・レガシィ、ホンダ・レジェンド。

   この流れから見ても、レクサス優位は間違いないと考えられ、
   ロードスターは、「特別賞・Most
Fun」というのが順当と予想
   されていました。


   しかし、ふたを開けてみると、ロードスターがCOTYに選出。
   レクサスGSは、特別賞でも受賞なしという結果になりました。


   レクサスを日本で一斉に展開し、このCOTY受賞で一気に拡販を
   目指していたであろうトヨタは、おそらく、大きくあてがはずれて
   しまったのではないでしょうか。


   今回の先行における得票順は下記の通りです。
   (満票1500点=60人×持ち点25)

1:マツダ『ロードスター』447
2:レクサス『GS』
309
3:BMW『3シリーズ』 212
4:ホンダ『シビック/シビックハイブリッド』 165
5:スズキ『スイフト』
154
6:プジョー『407/407SW』63
7:シトロエン『C4』 63
8:メルセデスベンツ『Aクラス』 36
9:日産『ノート』
32
10:三菱『アウトランダー』19

   ロードスターとレクサスGSの間には、思いのほか得票差があるのが
   わかります。

   しかも、60人いる全選考委員中、31名もの選考委員が最高点10点を
   投じたということです。
   選考委員の方々に、極めて高い評価を得ているといえます。


   日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会発表によるマツダ・ロード
   スターの主な受賞理由は下記のように発表されています。

    軽量化はこれからの省資源、省エネルギーを考えるとき、
    重要な技術ファクターとなる。その軽量化を達成しながら、
    バランスの高い走りの楽しさと高剛性ボディを実現。
    また、幅広い世代にクルマの楽しさを“カタチ”で表現する
    アイコンの役割を果たした。

   8月に発売されたマツダ・ロードスターは、発売1カ月間の受注台数が
   月販目標の5倍を超える1900台となるなど、すでにかなりの人気を
   博していますが、COTY受賞による宣伝効果で、さらに売上を伸ばすことに
   なりそうです。

《関連Webサイト》【M】MAZDA
ROADSTER http://www.roadster.mazda.co.jp/