IBM、中国攻略へ切り札、パソコン事業売却
さよなら「パソコン」
~日経新聞 2004/12/09 3 面から
米IBMによる中国のパソコン大手、聯想集団(レノボグループ)への
パソコン事業売却は単なる不採算事業の切り捨てではない。ブランドを
譲る代わりに巨大な中国市場への足がかりを強化するIBMの戦略と、
ブランド力を武器に国際化を目指す聯想の思惑が浮かび上がる。
IBMを世界的企業にしたワトソンJr.の言葉
https://www.iw-jp.com/am.php?id=4901234528
●● 聯想集団(レノボグループ)のホームページはこちら。
http://www.legend.com/
■日本語Windowsで中国語を表示する方法
http://homepage3.nifty.com/uchikawa/mls.html
■聯想集団(レノボグループ)英文ページ
http://www.lenovogrp.com/
ホームページ上で、聯想集団が販売している家庭用パソコンの価格を
見ると、インテル製のCPUを搭載した機種で、WindowsXPと17インチの
液晶ディスプレイが付属しても、最も安いものは、6,000元程度から
購入できます。
しかも、3年間の保証付きです。
現在の為替レートでは、1元=12円程度ですので、日本円に換算する
と、70,000円から80,000円程度ということになります。
日本国内でも、なんとかこの価格でパソコンを購入することはでき
ますが、ディスプレイは付属しません。
保証は通常1年間です。
ただ、中国の場合、都市部の住民でも平均年収はおよそ10,000元、
農村部の場合は、3,000元程度ですので、6,000元というパソコン
でも、かなりの高額商品であることは間違いありません。
聯想集団の中国国内でのパソコン販売シェアは、およそ30%。
ダントツのトップシェア企業です。
IBMが5%、HPとDELLが4%程度となっており、中国国内で見れば、
聯想集団にとってIBMは相手ではありません。
聯想集団が欲しかったのが、中国国内のシェアでないことは明白
です。
技術者11人での創業後、わずか20年で従業員10,000名の企業に成長
した聯想集団ですが、買収により、一気に従業員20,000名、売上高
1.5兆円という、世界第3位のパソコンメーカーへと躍進します。
政府の後押しも得たチャイナマネーが、ジャパンマネーに代わって
世界市場を席巻する日が来たようです。
《関連Webサイト》 IBM
http://www.ibm.com/