武富士 武井会長が辞任
「盗聴、私がすべて指示」
~日経新聞 1 面から
武富士は8日、盗聴事件で逮捕された武井保雄容疑者(73)が同日付で
代表取締役会長を辞任したと発表した。会長職は当面、空席とする。
清川昭社長が中心となり、社外有識者を加えたコンプライアンス
(法令順守)委員会で経営刷新を目指す。
8日の記者会見の冒頭、清川社長は弁護士を通じて入手した武井容疑者
からの「盗聴はすべて私が指示したので、私に全責任があるので辞任する」
とのメッセージを読み上げた。
●● 盗聴されたフリージャーナリストの山岡俊介氏は、「東京アウト
ローズ」という無料メールマガジンを発行されています。
今回の盗聴事件についても、この「東京アウトローズ」という
メルマガが重要な存在となっています。
Webサイト
http://www.tokyo-outlaws.netfirms.com/
バックナンバー
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000084719
このメルマガで、山岡氏は武富士だけでなく、あらゆる企業の裏側を
克明に暴いています。
この執筆活動により、山岡氏は、盗聴や脅し、告訴など様々な危険に
晒されていますが、完全にボランティアとして活動されているよう
です。
メールマガジンという媒体は、雑誌やテレビと異なり、大手企業が
広告主となることは少ないといえます。
このような特長は、「東京アウトローズ」のような、大手企業の裏の
顔を報道する媒体にはうってつけといえるでしょう。
現に、山岡氏が発行したメルマガの中で、武富士に対する大手マスコミ
の報道姿勢を、次のように記しています。
『大手マスコミは年間100億円(!)を超す広告代をもらって
いることから、同社(武富士)に関して調査報道をまったくしない』
~「東京アウトローズ」NO32
今回の一連の騒動は、山岡氏が今年5月27日に起した武富士盗聴事件に
対する刑事告訴が発端となります。
山岡氏は、同5月30日メルマガ上で、武富士刑事告発についての記者
会見を発表します。
「東京アウトローズ」5/30号
これを受けて、武富士は同30日、山岡氏を誣告の罪で逆告訴します。
この内容は、武富士ホームページにもきちんと記載されていました。
しかし、今朝、武井会長の辞任を受けて、急遽削除されたようです。
下記は、削除前のgoogleによるキャッシュデータです。
googleによるキャッシュデータ
この時点で武富士は、山岡氏に対して、一歩も引く姿勢をとって
いないことがわかります。
山岡氏のメールマガジンを読む限り、武富士の問題は、盗聴問題だけで
済みそうにありません。
武井会長は辞任しましたが、未だに大株主であることに変わりはなく、
今後も会社に大きな影響力を残すことは間違いないでしょう。
新しい経営陣が、どこまで会社を変革できるかに、今後の武富士の命運
がかかっています。
《関連Webサイト》 武富士