75歳以上が1割超す 住基台帳人口調査
~日経新聞 2008/08/01 1 面から
総務省が31日に発表した住民基本台帳に基づく人口調査によると、今年3月末
に75歳以上の後期高齢者が総人口に占める割合が10.04%となり、初めて1割を
超えた。総人口は3年ぶりに微増となったが、住民転出入による統計上の特殊
要因の影響が大きく、出生者数から死亡者数を引いた自然増減数は2万9119人
減と減少数としては過去最大だった。一方で3大都市圏の人口増加は加速して
おり、高齢化と都市化が進行している姿が鮮明になった。
●● 今の日本は、既に、国民の5人に1人が65歳以上の高齢者です。
そして今年の統計によれば、10人に1人が75歳以上の高齢者という
計算になります。
そして、この割合は、地方に行くほど高くなり、都市部に行くほど
低くなっています。
今後、税収難にあえぐ地方自治体が増えていく事は間違いない
でしょう。
そろそろ大きく方向性を変えていかないと、この流れは止まりそう
にもありません。
現在の年金の仕組みで考えると、国民の1/5が年金を受給している
世代といえます。
そして、およそ国民の3/5が年金を負担している世代といえます。
ということは、年金受給者1人を、3人の年金負担者が支えている
計算になります。
現在、年金受給額の平均は、月額17万円程度。
働いている3人で割ると、1人あたり6万円程度。
ということは、負担している世代は、1人あたり毎月6万円の年金を
負担しているという計算になります。
年間にすると72万円。
決して少ない額ではないですね。
現在の人口ピラミッドの推移を見ている限り、この負担額が将来減る
事は考えられません。
おおよそ、高齢者が毎年3%ずつ増え、その分、就労人口が減って
います。
単純に計算すると、15-20年後には、この負担額が倍になる可能性が
あるのです。
1人あたり、毎月12万円、年間144万円。
この負担額に果たして耐えられるでしょうか。
おそらく、我々若い世代は、75歳まで元氣に働けるよう、健康に配慮
したほうがいいように思います。
年金だけでなく、健康保険も介護保険もすでに破綻しかかっています。
そのため、高齢になったとき、入院したり、介護を受ける状態になる
ということが一番危険である可能性が高いのです。
今のところ、自己責任でカバーするほかないと思います。
《関連Webサイト》住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080731_6.html